間の抜けたトランプのクリスマス・コール
military.comによれば、ドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)は火曜日、沿岸警備隊へ新しい砕氷船に資金を出すという誓約を更新し、南部国境に壁を建設する努力の必要性と比べました。
「それは国境の壁のようなものだ。我々は今でも壁が必要だ」、そして沿岸警備隊は就航42年目のポーラー・スター号(Polar Star)が必要だと、トランプは一連のクリスマス・デイの世界中の軍人への電話で言いました。
アラスカ州ジュノー(Juneau)の第17沿岸警備隊への電話で、彼は新しい砕氷船は最新技術に適合されるものの、それを決定づける特徴は船体は薄い鉄版になるだろうと言いました。
「技術のすべてを用いながら、船は未だに非常にうすい鉄版を必要とします」とトランプは言いました。
大統領が壁に資金提供を模索している50億ドルをめぐる先の金曜日深夜にはじまった政府の部分的なシャットダウンに続いて、トランプは彼が提案する壁の新しい部分は鉄製のスラット(細長い薄板)になるだろうと言いました。
ホワイトハウスと民主党上院議員らが主張するものに関係なく、技術は壁の代用にならないと、彼は言いました。「彼らは望むドローン、望む技術を持てる」。しかし、壁は国境警備の本質だと、トランプはアラスカ州への電話で言いました。
「私は添えものだと呼んでいる」と彼は技術について言いました。「しかし、壁がなければ、それは機能しない」。
新しい砕氷船は「誰もかつて見たことがないような機能を持つだろう。悪いところは価格だ」とトランプは言い、沿岸警備隊の見積もり、9億5000万ドルに言及したようです。
「よいところは世界で最も強力なことだ」と彼は言いました。「氷は最後にはえらいことになる。船は氷をうまく通り抜ける。高価だが、ものはよい」。
トランプは砕氷船を沿岸警備隊へのクリスマスプレゼントだと呼び、契約はすでに済んだと示唆しましたが、沿岸警備隊指揮官のカール・シュルツ提督(Adm. Karl Schultz)は今月早くに、契約締結の発表は春になるだろうと言いました。
沿岸警備隊への電話に加えて、トランプはグアムのアンダーソン空軍基地(Andersen Air Force Base)のタスクフォース・タロン(Task Force Talon)、バーレーンのマナマ(Bahrain)の第223海兵攻撃飛行隊と海軍中央軍(Navy Forces Central Command)、カタールのアル・ウデイド空軍基地(Al Udeid Air Base)の第379航空遠征航空団にも電話しました。
全般的なメッセージで「私にとって君たちの指揮官として務めることに勝るものはない」とトランプは言いました。「家族から離れているのは、君たちにとって多大な犠牲であるのは承知している」。
シリアからの撤退命令とその他の問題をめぐってトランプとの論争で先の木曜日に辞任したジム・マティス国防長官(Defense Secretary Jim Mattis)は兵士への彼自身のクリスマス・メッセージで、彼は彼らと共に働くことを誇りに思うと言いました。
「野外や洋上の者たちへ。『夜間の見張りを続けよ』。このホリディシーズンに君たちは過去数十年に見張りに立った者たちの誇るべき伝説を実行していると認識すべきだ。この世界は変化で溢れている。現状を維持せよ」と、マティスは辞任前に用意したメッセージの中で言いました。
「祖国から離れ、君たちは仲間の市民の感謝と尊敬を得ました。そして、君たちと共に働くことは私の特権のままです」と彼は言いました。
トランプの言うことは、ほとんどが意味がないのだけど、この話は一層無意味で、彼の存在自体が意味がないことを示しています。
砕氷船について話すとき、船体の鉄板が薄いなんて言う人はいません。トランプがそう言った理由は、国境の壁の鉄板と関連づけたいからです。それだけの理由で、沿岸警備隊の隊員に不吉な話をしたのですから、どうかしています。
トランプは自分の意見の正当性を主張するために何でも利用します。それは過去の彼の発言から明らかです。だから、無神経に砕氷船と壁を結びつけるのです。そうすることに意味はありません。
話を聞いた隊員たちは、きっと唖然としたに違いありません。
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