ロシアがアフガンで勢力拡大を模索
military.comによれば、モスクワは最近、カブール中心部のソ連時代の文化センターの廃墟を再建するために2000万ドル投資し、長く血なまぐさい戦争を行った国でロシアがブランドを再生し続けるために新しい名前を与えました。
アフガニスタン・ロシア文化センターと名づけられた建物は、西欧諸国とアフガンのアナリストが西欧諸国の信用失墜を狙っていると考える贈り物と攻撃的なプロパガンダキャンペーンの両方でモスクワがカブールでどのように影響増加を狙うかの象徴です。
米軍のトップの将官によれば、モスクワの最新の戦術は、アフガニスタンでのイスラム国の脅威を誇張することです。
ロシアによるこれらのソフトパワーの努力は、3/11後のアメリカとその同盟国による介入について、アフガン人を失望させることを狙っていると、ランド社の研究員、アーテューロ・ムーニョ(Arturo Munoz)は言いました。
「それはアメリカはアフガニスタンに安全をもたらすに失敗したという絵を描こうとする彼らの全戦略を追いかけます」とムーニョは言いました。「噂と陰謀説は、銃を撃つことなくあなたの影響を高め、他者のを低める手段です」。
アメリカは少なくとも十年間の間、カブールで影響力を得ようとするロシアの努力を懸念してきました。
2007年春に漏洩した軍公電はロシアとイランがともにアフガンのメディアへの西欧諸国の影響を妨害するために活動していたという恐れを強調しました。
3月、米軍将官二人はタリバンを推進する方法として、ロシアがアフガンのイスラム国を脅威を誇張すると公に非難しました。
「我々はこの国のイスラム国戦闘員の人数を大雑把に誇張する話術を見ます」とジョン・ニコルソン大将(Gen. John Nicholson)は金曜日にBBCに、彼がロシアがタリバンを武装させているとも非難したインタビューで言いました。
「この話術はそれから、ロシア人がタリバンの活動を合法化し、タリバンにある程度の支援を提供するのを正当化するのに使われます」。
中央軍指揮官、ジョセフ・ボテル大将(Gen. Joseph Votel)は、イスラム国の存在をアメリカとNATOの失敗としてレッテル貼りをして、ロシアはお馴染みのプロパガンダテクニックを展開していると言い、似た懸念を口にしています。
モスクワのワシントンとの関係は2014年以降、ますます緊張するようになりました。
NATOはその年にロシアがクリミア半島を併合してから、すべての協力を停止しました。
シリアでは、ロシアはアメリカが支援する反政府勢力に対する政府軍の戦いを支援するために、イスラム国の脅威を主張しました。
米情報機関は2016年の大統領にロシアが干渉したと非難し、ワシントンは先週、イギリスで元ロシア人スパイを毒殺した報復のために、ロシア人外交官60人を追放するよう命令しました。
「the Afghanistan Analysts Network」のトーマス・ルティング(Thomas Ruttig)によれば、イスラム国の存在を誇張することは、いくつかの目的があります。
これらは、イスラム国の脅威に対抗してロシアと協力するために、西欧諸国の努力を失敗として示し、その選択肢を公にし続け、中央アジアの元ソビエト共和国に圧力をかけることを含みます。
12月に、ロシア特使、ザミル・カブロフ(Zamir Kabulov)は国営メディアに、アフガニスタンのイスラム国民兵の人数は10,000人を超えると言いました。
昨年後半、ニコルソン大将は約1,100人の戦闘員がいると言いました。
アフガニスタン国防当局は、1,500人に近い数としました。
「ロシアとイランはダーイシュの脅威について、より誇張して話しています」とアフガン国防副報道官、モハマンド・ラドマニシュ将軍(Gen. Mohammad Radmanish)は言いました。
「一部の人たちはアフガニスタンのダーイシュの存在についてプロパガンダを続けるでしょうが、我々が知るのは彼らは大きな脅威ではないということです」。
イスラム国はここ数ヶ月のカブールにおける数回の流血の攻撃をやったと主張しますが、ニコルソン大将は11月にテログループは3つの州、ナンガルハル(Nangarhar)、クナール(Kunar)、ジョジアン(Jowzjan)にいるだけだと言いました。
ロシア軍による主張のファクトチェックを行うロシアのオンライン調査員「Conflict Intelligence Team」は、中央アジアに継続的なロシアの存在を正当化するためにイスラム国を利用する地元メディアの努力を観察してきたと言いました。
「これはウクライナにおけるような圧倒的なプロパガンダ努力ではありません」と、グループの広報は言いました。
最近、ロシアは勢力拡大に熱心ですが、アフガニスタンはすでに時刻とは接していないのに、触手を伸ばしているのは驚きです。単に、旧ソ連時代の広大な領土を再び求めているのかも知れません。
ロシアのプロパガンダはやっかいです。嘘を平気で流布します。それにひっかかる人も多く、日本でも独裁者のプーチンを理想的な指導者だと考える人がいます。
そのロシアが、最近、北方領土で軍事基地を建設していますが、日本政府の反応は驚くほど鈍く、何の対応もとっていないようです。外務省は北方領土交渉でロシアを刺激したくないのでしょうが、ロシアの驚異は北朝鮮よりも大きいのです。極東で戦端を開くつもりはないものの、ロシアは可能ならば自国の外側に緩衝地帯を設けようとします。
プロパガンダでも軍事力でも、ロシアは日本にとって、やっかいで危険な敵になり得ます。それを忘れるべきではありません。
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