アフガンで支援の燃料窃盗が横行

2018.4.17


 military.comによれば、少なくとも1億5440万ドルの燃料が盗まれた損失は、同盟軍とアフガン軍がタリバンとその他のアフガニスタンの武装勢力に補給を助けているかも知れないことを意味すると、この国の再建に関するアメリカ最高の監視団体は言いました。

 何年もの汚職防止の努力にも関わらず、燃料の窃盗は利益の出る冒険となったと、アフガニスタン再建特別監察官(the Special Inspector General for Afghanistan Reconstruction: SIGAR)は金曜日に公表された報告書で言いました。

 不十分な記録保存、汚職と利用できる燃料の膨大な量のため、燃料窃盗の正確な規模は1億5440万ドルを越えそうだと、報告書は述べます。

 燃料は簡単に盗めて、しばしば監視するのが難しい遠隔地へ送られます。

 報告書は、アフガン軍に約20億ドルの燃料を補給し続けるために、国防総省が5年間の契約を準備する時に出されました。

 燃料窃盗は兵士に直接影響すると、アフガン警察を助言するよう配属された元海軍将校のティム・パターソン(Tim Patterson)は言いました。 

 2009年、パターソンの指揮官は彼にジャララバード(Jalalabad)で燃料損失を調査するように言いました。

 彼のアフガン警察のパートナーたちは、それぞれの任務の前にトラックに決して十分な燃料を持っていなかったと、パターソンは言いました。

 彼は燃料配送をチェックし、アフガン警察に燃料記録を要求したと言いました。

 「トラックに給油したすべての量を合計すれば、配送された燃料の4分の1が使われていました」とパターソンは言いました。

 「明らかな問題は、燃料の4分の3に何が起きたかです」。

 彼は燃料泥棒の行為を見つけることはなく、アフガン人のパートナーたちは燃料について直接答えなかったと、パターソンは言いました。

 結局、彼はアフガン警察と論争するのを止めた、と彼は言いました。

 「私はそれを解決するのを止めただけです」とパターソンは言いました。「問題は私を越えていました。

 専門家は燃料窃盗は、アフガン軍と警察部隊を非合法化するために、汚職の最も危険な形だといいます。

 「それは国家を汚職と弱さで露出させます」と、「the Brookings Institute」のヴァンダ・フェルバブ・ブラウン(Vanda Felbab-Brown)は言いました。

 同盟軍からの燃料窃盗はタリバンとその他の武装勢力を助けるために売られたかも知れないと、フェルバブ・ブラウンと連邦監察官は言います。

 「Transparency International」によれば、2017年、アフガニスタンは世界で最も腐敗した国としてランクされました。

 アフガン政府と西欧諸国の同盟国は汚職を止める多数の試みをはじめました。

 国防総省当局者は連邦監察官に、彼らは現在、アフガン軍に燃料を供給するための契約で、アフガン政府に直接資金を与えることを避けていると言いました。

 アフガニスタンの燃料窃盗の調査は、米兵数人を含めた40件の有罪判決につながったと、SIGARの連邦監察官は言いました。

 報告で強調される実例の中には、2012年に765,000ドルのジェット燃料を盗むためにアフガンのトラック会社と共謀した兵士3人、2010年に150万ドル相当の燃料を盗ませるために賄賂を受け取った隊員4人、2013年に1000ドルの輸送車の燃料を盗む計画で文書を偽造した陸軍軍曹が含まれます。

 報告書はよりよい燃料配送と輸送の監視を主張しました。

 燃料の減少を記録するセンサーとデジタル記録を各所で使うと報告書は強調しました。

 勧告は不十分かもしないと、パターソンは言いました。

 「彼らは燃料配送を監視するために、我々が毎日の報告とより技術を必要とすると言います」とパターソンは言いました。「彼らはより多くの官僚機構がこれらの問題を解決しようとしていると考えますが、それは間違っています。彼らは腐敗した人たちに燃料を与えるのを止めなければなりません」。


 イラクはかなり変わったけど、アフガンはまったく変わっていません。

 こういう問題は以前からありました。パキスタンから陸路でアフガンは行く燃料は、各地で武装勢力に狙われました。地元の警備会社は武装勢力の攻撃を避けるために、武装勢力に金を渡します。つまり、警備会社に払った警備費用がそのまま武装勢力に流れるのです。米軍やアフガン軍が使うはずの燃料を運ぶために、武装勢力が潤うという皮肉な構図がありました。

 これがアフガンのような場所で武装勢力と戦う場合につきまとう問題です。陸路しか輸送手段がないため、その途中で敵に奪われたり、燃やされたり、あるいは警備会社が武装勢力に金を払うというわけです。

 南スーダンで自衛隊にこれが起きなかったのは、空港横に駐屯地を設けたので、空路で物資を運べたからです。

 アフガンの再建は非常に難しい。

 

 


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