国防長官と各軍長官がトランスジェンダー問題で対立

2018.4.21


 military.comによれば、海軍と海兵隊の最高指揮官は木曜日、彼らは現在、軍隊に公然と勤務するトランスジェンダーの兵士に、規律、指揮、部隊の準備の問題はないと言いました。

 海兵隊指揮官のロバート・ネラー大将(Gen. Robert Neller)は上院軍事委員会に、指揮官の数名はまったく問題がないと言ったと述べました。

 その他の者たちは、彼らは生来の性から望ましい性への転換を含めた医学的要求を通じて彼らと活動し、多くの時間をトランスジェンダーの個人と過ごしているというと彼は述べました。

 彼は、彼の部隊には現在、自身をトランスジェンダーとしている27人がいると言いました。

 医学的要求の取り扱いは、指揮官たちの負担になり得ると、彼は言いました。

 それらの問題はいかなる部隊の団結や規律の問題を含まないと、彼は言いました。

 2016年、国防総省はトランスジェンダーの兵士が軍隊で公然と勤務することの禁止を解除しました。

 ドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)は禁止を促進しましたが、その命令は多くの訴訟で疑問を呈されています。

 訴訟は進行する間、国防総省はトランスジェンダーの兵士が勤務するのを許し続け、彼らが入隊するのを許しています。

 ネラー大将はトランスジェンダーの兵士4人と面会し、勤務したいという彼らの願望を知ったと言いました。

 「前へ進み出た者たちは、我々は彼らが告白して、そう言うことで我々を信頼したという事実を高く評価しなければならず、我々はそのプロセスを過ごすのを手伝うことを確実にする必要があります」とネラー大将は言いました。

 海軍作戦部長、ジョン・リチャードソン提督(Adm. John Richardson)は、彼は海軍の中のトランスジェンダーの隊員にいかなる問題も承知しないと言います。

 彼は海軍は潜水艦の女性隊員の統合を扱うのとまったく同じ方法で、トランスジェンダーの個人に取り組んでいると言いました。

 「その柱の一本は、これらの隊員を訓練するための手法において強調された違いが本当になかったことを確認することでした」とリチャードソン提督は言いました。

 「その計画はとてもうまく行きました。従って、基準をベースとした手法での公平な競争の場を維持することが成功の鍵であるようです」。


 military.comによれば、最高指揮官たちは先週、トランスジェンダーの兵士が軍隊で公然と勤務することから生じる部隊の団結と準備を蝕む可能性について、ジム・マティス国防長官(Defense Secretary Jim Mattis)と意見が合わないことを公にしました。

 最新のカミングアウトはダン・デイリー陸軍最先任上級曹長(Sergeant Major of the Army Dan Dailey)でした。

 「我々は、2016年にオバマ政権下でトランスジェンダーの兵士が勤務することが許可されてから、いかなる問題も聞いていません」とデイリー曹長は国防総省の記者にカメラなしの会見で言いました。

 さらに、トランスジェンダーの兵士が存在することによる軍隊内の不和や士気の問題について「私は公式報告を受け取っていません」とデイリー曹長は言いました。

 デイリー曹長と共に会見に参加したマーク・エスパー陸軍長官(Army Secretary Mark Esper)も、現在勤務するトランスジェンダーの兵士は部隊の団結やその他の件で問題はありませんと言いました。

 エスパー長官は議論を短く切り、現在勤務するトランスジェンダーの個人反対に作用し、トランスジェンダーの個人の採用と保持を禁じることで国防総省を無期限に差し止めた4つの連邦地区裁判所で進行中の訴訟に言及しました。

 先月、事実上禁止を支持するドナルド・トランプ大統領への覚書の中で、マティス長官は性別違和感と軍務を一致させることの難しさに言及しました。

 性別違和感は個人の生物学的性と心理的、人が感情的に認める性の対立と定義されています。

 性別違和感の人たちは「準備を蝕み、部隊の団結を壊し、軍隊の有効性と殺傷力につながらない不合理な重荷を軍隊に負わせるかもしれません」と、マティス長官は、彼が命じた半年間の内部研究を要約した覚書の中で言いました。

 研究は昨年夏のトランスジェンダーの軍務を禁じるトランプ大統領のツィートに続きました。

 マティス長官によれば、トランプ大統領を裏付けする国防総省の研究は軍指揮官からの情報提供を含みましたが、これらの同じ軍指揮官はその後、彼らは軍隊の中のトランスジェンダーの個人と問題をもっていないと明確に述べてきました。

 先週木曜日、マティス長官がトランスジェンダーの兵士に対する実質的な禁止を支持して下院軍事委員会にいる時、マーク・ミレー陸軍参謀長(Army Chief of Staff Gen. Mark Milley)は上院軍事委員会で証言しました。

 「いえ、まったくありません」とミレー参謀長はニューヨーク選出の民主党議員、クリステン・ギリーブランド上院議員(Sen. Kirsten Gillibrand)が、トランスジェンダーの兵士が部隊の団結に問題を起こしたかを尋ねたときに言いました。

 上院軍事委員会での証言の中で、海軍作戦部長ジョン・リチャードソン提督(Adm. John Richardson)と海兵隊指揮官、ロバート・ネラー大将(Gen. Robert Neller)も、彼らはトランスジェンダーの個人が公然と軍務につくことから来る、規律、準備や部隊の団結の問題を抱えていないと言いました。


 2番目の 記事の後半は既知の事実が多いので省略しました。

 いよいよこの問題で軍隊内部と政権との対立が深まってきました。この次の段階は各軍長官の上官である統合幕僚本部議長と政権との対立です。ダンフォード大将が政権に対して、どのように立ち向かうかです。

 ダンフォード大将は、どうしてもトランプ政権がトランスジェンダーを追放するといえば、辞職するでしょう。これは大きな動きですから、ニュースでも大きく取り上げられ、大問題となります。統合参謀本部議長は議会が承認する地位ですから、議会はこれを問題視します。

 また、司法の面でも、進行中の訴訟が連邦最高裁まで行き、大統領の命令が取り消される可能性が高く、こうなると、いくら大統領でもどうにもなりません。赤恥をかいて終わることになります。この辺でトランプ政権は終わるのではないかと思います。

 

 


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