米陸軍が無人輸送車を開発中

　military.comによれば、米陸軍は敵の攻撃に弱い陸路に半自動式の戦闘補給の輸送隊を送り、イラク戦争の多数の犠牲者を防ごうとしています。

　陸軍の新近代化戦略の一部は、敵を攻撃したり、友軍の犠牲の危険を減らすために自動式戦闘車両を送る選択肢を指揮官に与える、有人・無人の地上戦闘車両のチームを開発することです。

　しかし、陸軍指導者たちは、弾薬、飲料水、食料、その他の必須の補給品を戦闘部隊に再補給する輸送作戦のために、この急速に発展する技術にも注目すると、マーク・エスパー陸軍長官（Army Secretary Mark Esper）は今日、「the Atlantic Council」で聴衆に言いました。

　エスパー長官は最近、ミシガン州のワーレン（Warren）にある陸軍の戦車車両研究・開発及びエンジニアリング・センターを訪問し、半自動式車両の試作品に乗りました。

　「車両は有人車両に率いられました」とエスパー長官は言いました。「閉じたコースではありましたが、オフロードの移動を行いました」。

　先導車両の中のたった２人くらいの車列にリンクされているため、半自動式車両は大変に有望だと、彼は言いました。

　米軍は敵が簡易爆弾で補給車列を定期的に攻撃したイラクで多大な犠牲を被りました。

　「イラク戦争を振り替えれば、最も危険な任務は運転、クウェートからバグダッドの間を輸送隊に乗車することでした」とエスパー長官は言いました。「車列への簡易爆弾攻撃とその他の攻撃で、我々はとても多く、あまりにも多くの兵士を失いました」。

　工業界はすでに自動技術で前進していますが、軍用に使う準備をするには、まだ多くのハードルがあると、エスパー長官は言いました。

　「我々は軍と共に特定の課題を持っています。なぜなら、商業部門と違い、我々はオフロードの機動ができる、我々の得意な分野で機動できる、それが木であれ、残骸であれ、岩であれ、なんであれ、障害物をナビゲートできるシステムを開発しなければなりません」とエスパー長官は言いました。「さらにそれから、その上に敵軍勢に対して機動ができなければなりません。だから、とても難しいのです」。

　自動戦闘車両の未来の設計を報告するのを助けられるように、陸軍は2021年までに最初の自動化戦闘車両技術のデモンストレーターを用意することを望むと、陸軍当局は言いました。

　「我々がその重要部分を得たら、未来が先にあるのを見られます。それは未来の戦場で多大な可能性と驚異的な圧勝を我々に与えるでしょう」とエスパー長官は言いました。

　イラク侵攻が行われている最中、この技術をNHK特集という番組で取り上げました。米軍が主催した自動運転車両のレースの模様を紹介したのです。

　参加者は企業や発明家で、コースのデータは出発の１時間前に与えられ、100kmのコースを走破するのです。出発までに車にコースを入力できないと失格です。コースは舗装されていない道でした。

　結局、安価なレーザー測量と画像解析を組み合わせたシステムが優勝したと記憶します。

　しかし、この記事にはオフロードという文字が見られ、構想がさらに拡大しているのが分かります。

　輸送車と戦闘車の両方をまとめているため、輸送車もオフロード機能があるかは分かりません。オフロード用の輸送トラックは想像しにくいものがあります。オフロード用車は燃費が悪く、効率的ではありません。写真を見ると、コンテナを載せるタイプの車両のようですが、あまりひどいオフロードは走れそうになさそうです。

　オフロードを走れるなら、武装勢力の意表を突くルートを走り、攻撃を避けられるかも知れません。

　それでも、輸送トラックは狙われたら常に脆弱なものです。RPG一発で破壊されます。自動運転で人員の損失は防げても、効果な車は失います。

　さらに、気になるのは、自動運転の車が民間人と交通事故を起こすことです。その場合、犠牲者に米軍は補償金を払うのでしょう。誤爆で支払っているのですから。

　出発させた無人車の７割程度が目的地に着くなら、実用化されるのだろうと思います。基本的には有人車が使われ続け、特殊な場合に無人車が使われるかも知れません。それはエスパー長官が言うほど、大きな成果ではないと思われます。