小学校損傷事故で飛行ルート再検討
military.comによれば、テキサス州、フォート・ブリス基地(Fort Bliss)の米陸軍当局は、そのヘリコプターが最近、弾薬コンテナをテキサスの小学校に落とした後で、基地の飛行手順を検討しています。
事件は5月17日午後3時45分頃、パークランド小学校(Parkland Elementary School)の上を飛ぶUH-60「ブラックホーク」がうっかりと弾薬缶を落とした時に起こったと、ブリス基地の報道官、マイク・ブラントレー(Mike Brantley)は声明で言いました。
負傷者はいませんでしたが、缶は屋根と教室に損傷を与えたと、彼は言いました。
事故はフォート・ブリス当局に調査を開始させ、将来似た事故を避けるために現在の飛行パターンを再評価させると、声明は言いました。
「あらゆる事故原因はしばしば定義し難いものの、1機のヘリコプターが意図せず千フィートから弾薬コンテナを放出した事実は避けられたと分類されます」とフォート・ブリス駐屯地の指揮官、スティーブン・マーフィ大佐(Col. Stephen Murphy)は別の声明で言いました。
「幸いにも誰も怪我をせず、命も奪われませんでした」と彼は言いました。
フォート・ブリスと第一装甲師団は「最も高い安全基準を守ろうと努力します」とマーフィ大佐は言いました。しかし、予期しないことがしばしば安全体制を再検討する稀な機会を与え得るのです。この事件では、我々はこの種の事故を将来にどうやって避け、再び起こらないのを確保するかを再評価しています」。
乗員の訓練と実践そして安全チェックは事故発生のリスクを減らすのを助けます、と彼は言いました。
「我々がビジネスをする方法に対処して、回避して、向上させるために、常にとられ得る予防手段が常にあります」とマーフィ大佐は言いました。
これだから海兵隊は沖縄で嫌われるのです。米国内では事故を受けて飛行ルートを再検討するのに、沖縄ではお構いなしです。
2017年12月13日に、海兵隊のヘリコプターが普天間第二小学校の敷地内に窓を落としました。翌年の1月18日には同じ小学校の上空をヘリコプターが飛ぶのが確認されています。
これが米本土の中だと、すぐに対処を考えるのですから、差別的扱いだと言わざるを得ません。実際、海外では米軍も規律が緩みます。
フォート・ブリスからパークランド小学校までは約9.7kmもあります。小学校の東側は広大な演習場のようですから、飛行ルートは簡単に見つかるように思えます。
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似たようなことは過去にもありました。
キャノン空軍基地はオスプレイの夜間飛行に関して、近隣の住民からでた不安に応えて、訓練を延期しました。(過去の記事はこちら)
ソナーの音が海洋哺乳類に悪影響を与えると言われれば、米海軍は対処を検討しています。(過去の記事はこちら)。
イラクではあらゆる廃棄物を基地の近くに掘った穴に放り込んで焼き、その煤煙で米軍兵士や外部業者に健康被害を起こしました。この事件は何度も紹介していて、リンクが多数あります。
政治家たちは、こういう差別的取扱いを、もっと米議会に訴えるべきです。海兵隊にばかり言っても、彼らは実行部隊なのだから対処が下手なのです。
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