米海兵隊が歩兵分隊の人数を削減へ
military.comによれば、米海兵隊はライフル銃分隊の構造を一新して、18ヶ月間の歩兵部隊を訓練・装備する方法の徹底検証を締めくくっているところです。
木曜日の夜、ワシントン特別区近郊での海兵隊協会賞授賞式の夕食会、海兵隊員の聴衆への演説の中で、海兵隊指揮官ロバート・ネラー大将(Gen. Robert Neller)は将来の分隊は現在の13人から減って12人になるだろうと言いました。
しかし、分隊は人員を失うものの、新しい2つの指揮の地位を伴うことで戦闘力を得るだろうと、彼は言いました。
新しい分隊は、今日の4個海兵射撃チームを調整して、それぞれ海兵隊員3人の射撃チームを3個持つと、ネラー大将は言いました。
「我々が持つことに慣れている4番目の海兵員は削減されようとしているのではありません」と彼は言いました。「我々は兵舎をいっぱいにしようとしているのではないのですが、皆さんの準備を低下させようとはしていません。もしこれが機能しないならば、皆さんは射撃チームの4人の海兵隊員を必要とするどこかへ行く必要があり、我々はその海兵隊員を連れ戻すだろうからです」。
海兵隊指導層は2016年以降、指定された実験歩兵部隊、第5海兵連隊第3大隊を用いて、様々な配置をさせ、武器戦闘力を加えて、歩兵分隊の規模を変える議論をしてきました。海兵隊は分隊を小さくは11人、大きくは14人を考えていたとされます。
ネラー大将はMilitary.comに、最終決定は歩兵分隊長と指揮官と話し、この世界での彼の経験を考えたあとで出したと言いました。
「我々がやろうと望むものはすべて、逆にできるものでなければなりません」と彼は言いました。「2つの射撃チームにを3つに急転させるより、射撃チームに人を加えるのは簡単です」。
一方でネラー大将は、分隊はその構造に分隊長補佐(assistant squad leader)と分隊システム・オペレーター(squad systems operator)も組み込み、部隊にずっと大きな独立性を持って活動させ、無人航空システムを含む成長する一連の最新技術を運営することを可能にすると言いました。
これらの地位は分隊の自由裁量を満たすと、ネラー大将は示しました。システム・オペレーターは分隊で最大の技術能力を持つ歩兵となるかもしれず、分隊長補佐は分隊長に次ぐ2番目の最先任海兵隊になりそうだと、彼は言いました。
分隊全員にM27歩兵自動ライフル、制圧兵器と既存の兵器システムの仕様銃を含む主要な装備更新に加えて、歩兵部隊はますます分散化する戦場全体で自分の位置を知り、通信するのを助けるたもにスマート・タブレットを使うでしょう。
そして、変化はそこで止まりません。
「海兵隊員が身につけるものすべて、ブーツから靴下、ユーティリティからヘルメットまで変えられようとしていまはす」とネラー大将は言いました。
中隊レベルでも変化は来ます。武器企業はFGM-148ジャベリン対戦車ミサイルを8基から12基へ、射程を増やすよう修正して増やすでしょう。
一方、81mm迫撃砲は8門から6門へ、BGM-71 TOW対戦車ミサイルは8基から4基へ減らすでしょう。
12月のインタビューで、ネラー大将はこれらの調整は歩兵部隊に加えられる重量となされる必要があった交換の観点からなされたと言いました。
「我々の道具はより大きく、より重いのです」と彼は言いました。「つまり、より少ない方への調整です」。
今年早く、2月に退役した、第2海兵師団の元砲手、クリスチャン・ウェード5等准尉(Chief Warrant Officer 5 Christian Wade)はMilitary.comに、来る部隊の武器所持への変更に賛成すると言いました。
「我々はもっと身軽に、もっと機動的になる必要があります」と彼は言いました。「ジャベリンに比べて、TOWはより重く、嵩張り……おそらく、システムに衝撃を与える最初のステップは構造の基礎を揺るがすことでしょう」。
ネラー大将は木曜日の夜、ジャベリンと88mm迫撃砲は新しい装備、オスプレイに合うほど小さく、部隊が動き回るときは武器と兵士を運べるだけ長い、ポラリスMRZR全地形車によって受け取られると言いました。
これらの変更の一部はすでに支払いが済んでいると言いました。海兵隊はすでにポラリス社と一部のMRZRで契約していて、注文を増やす予定です。4月、軍はヘッケラー&コッホ社とM27を分隊全員と一部の工兵に装備するに十分な15,000丁の契約を結びました。
その他の更新は、既存の2019会計年度要求に組み込まれているか、将来の予算で予定されると、彼は言いました。
あまり意味のない部分は省略して紹介します。
対テロ戦を経て、米海兵隊と陸軍は大きく姿を変えようとしているようです。
分隊の人数を減らしても問題ないと考えるのは、現在の火力が十分なものだという自信から来るようです。
分隊長補佐は、恐らく、戦闘の経験から導かれたもので、戦闘における分隊長の仕事が多すぎることを改善するためなのでしょう。
非常に気になるのが「分隊システム・オペレーター」で、まったく新しい軍職です。分隊レベルで独立した無人機を装備することを意味します。そして、これは強力な支援力になりそうです。自分たちの周辺に無人機を飛ばして、どこに敵がいるのかを確認し、そこへ銃弾を撃ち込むことができるからです。あるいは、中隊の迫撃砲支援を要請するためにも使えます。
大きなTOW対戦車ミサイルを減らして、より小型のジャベリン・ミサイルを増やすのは当然でしょう。迫撃砲も8門は多すぎるかも知れません。
制服なども一新するということです。将来の海兵隊の姿は現在とはまったく変わるのでしょう。
残念ながら、この研究と実践のスピードは、自衛隊には到底、真似できそうにありません。
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