次世代水陸両用車の開発が進む
military.comによれば、米海兵隊は今日、「BAE Systems」が海兵隊の新しい水陸両用戦闘車を製造するだろうと発表し、1970年台から就役した旧式の無限軌道式水陸両用強襲車に置き換えることを計画しました。
ほぼ3年間の試験の後、海兵隊は定率生産の「ACV 1.1」30両を製造するために、最高で1億8900万ドルの価値があるいくつかの契約オプションを与えるだろうと発表したと、海兵隊陸上システム(Land Systems Marine Corps)の計画担当上級幹部、ジョン・ガーナー(John Garner)は国防担当記者に言いました。
追加の契約オプションは12億ドルへ取引の価値をあげられます。
イギリスの国防企業であるBAEは、旧式の水陸両用強襲車の車隊を置き換えるために、よりリスクが低く漸進的なアプローチの一部として試験するために、海兵隊が試験のためにの試作車16両を製造するために2015年に選んだ二社の一社です。
試作車を製造した他の会社は、バージニア州に拠点を置く「SAIC」で、それは「Singapore Technologies Kinetics」とチームを組みました。
「今日、二社の競合する試作機の厳しく徹底的な試験・評価期間の後、我々は海兵隊に大いに必要とされる能力を配備する上で、もう一つの主要な手順を踏んでいるところです」とガーナーは言いました。
決定は開発・調達担当の海軍副長官、ジェームズ・“ホンドー”・ギャーツ(James "Hondo" Geurts)が昨日、計画を先へ進めるための「マイルストーンC(Milestone C)」の決定をしたあとに来ました。
マイルストーンCは稼働するプラットフォームと共に先へ進むために初期の試験と許可の確証を意味します。
ACV1.1は「システムが車体下での爆発とその他の脅威にも対応する注目に値する生存性と共に、近代的な戦闘戦車と同等の陸上機動性と共に近代的な装輪能力をもたらすでしょう」と、最新型水陸両用強襲担当計画主任のウェンデル・ライムバハ大佐(Col. Wendell Leimbach)は言いました。
最初の低率初期生産車は海兵隊に2019年秋までに届けられるでしょうと、ガーナーは言い、同隊は初期稼働試験と評価を2020年末に行うと、付け加えました。
西海岸の第3水陸両用強襲大隊がACV 1.1を装備する最初の部隊になるだろうと、海兵隊当局は言いました。
海兵隊は最初の段階でACV 1.1を204両購入する計画です。
第2段階は、海兵隊が870両の水陸両用強襲車の車隊と置き換えるために配備するのを望む、同じくBAE社が製造した更新された水陸両用プラットフォームのACV 1.2の展開となるでしょう。
BAE社は初期出荷の前に低率初期生産のACV 1.1へいくつかの小規模な改善を行うでしょうが、生存性のような主要なシステム能力の点では問題はありませんと、ガーナーは言いました。
「率直に言って、我々は車両をいまそのまま配備できます」とガーナーは言いました。「しかし、我々は常に、どんな計画でもそうするように、改善を続けるでしょう」。
文中の「マイルストーンC」はA、B、Cと三段階ある開発の手順の最後の許可を意味します。(詳細はこちら)
海兵隊はキャタピラ式を捨てて、装輪の水陸両用車へ進もうとしています。
日本では水陸機動団のために、米軍が中古を勧めたのに新品のAAV7水陸両用車を買いました。米軍の装備を買えば、それがそのまま最新装備と思い込んでいるかのようですが、これはすでに旧式の車両です。これを平成30年度までに52両も購入します。
米軍が開発中の後継車EFVの開発が予算削減で2011年に打ち切られていたので、現在は国産で開発しようとしていますが、米軍は別のプログラムを立ち上げて、新型の水陸両用車を開発しているというわけです。
アメリカの動きの翻弄されているとしか思えない経過ですね。
新型の開発もうまく行っていない話を聞きます。
かつてはソ連が脅威だといい、いまは中国が脅威だといい、そのための装備更新に躍起ですが、私には軽薄な動きにしかみえません。本当の防衛を考えるのなら、このような展開にはなりません。日頃から、もっと地道な活動がみられなければなりません。
|