バーンピット訴訟が連邦控訴裁でも敗訴

　military.comによれば、イラクとアフガニスタンの戦争中のバーンピット（焼却穴）の使用が無数の健康問題を引き起こしたと主張する退役軍人は、軍請負業者に対する数十件の訴訟で先へ進めないと、連邦控訴院が水曜日に決定しました。

　第４連邦高等裁判所の裁判官３人の審査団は、昨年、KBR社（元ハリバートン社（Halliburton Corp.）の子会社）に対して起こされた訴訟を否決したメリーランド州の連邦判事と意見が一致しました。

　60件以上の訴訟は、タイヤ、バッテリー、医療廃棄物、その他の素材を開放しているバーンピットへ捨てるKBR社の習慣が、800人以上の隊員に神経学的な問題、癌、その他の健康問題を生じさせた有害な煙を引き起こしたと主張します。

　全国で複数の地区に訴えられ、その後整理統合されたた訴訟は、少なくとも12人の隊員がバーンピットが引き起こした病気で死亡したとも主張しました。

　下級裁判所の判事と同じく、上訴裁判所の審理会は、裁判所は議会と大統領がそれらを解決する権力を持つ政治的な問題を決定するよう配備されないままにする法律上の教義の下で訴訟は禁止されることを見出しました。

　審理会はKBR社の廃棄物管理と給水サービスに関する決定は事実上、軍の決定であったため、軍はKBR社に無制限の統制力を持っていたことを見出しました。

　「地区裁判所が見出した事実は明らかに、KBR社は廃棄物を管理する方法を選ぶ僅かな決定権しかなかったことを示します」と、ヘンリー・F・フロイド判事（Judge Henry F. Floyd）は３対０の裁定をした審査会のために書きました。

　「軍は軍の判断の問題としてバーンピットの使用を義務付けました。KBR社はそのかわりに、埋立地、リサイクリング、焼却装置を使うことを一方的に決められませんでした」。

　先月、第４巡回裁判所の前の討議で、軍人のための弁護士、スーザン・バーク（Susan Burke）は、KBR社は廃棄物処理の軍との契約の条件に

　彼女はKBR社は危険物の焼却に対して軍の指示に服従しなかったと言いました。

　バーク弁護士は、彼女と退役軍人たちは裁判所の裁定に失望していると言いました。

　彼女は彼らが米最高裁判所に審問を行うよう求めることを計画するかについてコメントしませんでした。

　KBR社の弁護士、ワーレン・ハリス（Warren Harris）は、バーンピットを使う決定は軍が下し、軍はピットが配置される場所、彼らが稼働する時間と何を燃やすかの決定もしたと言いました。

　この問題は完全に制度の間に落ちていて、解決の目処が見えません。これまでに何度も経過を紹介してきましたが、法的処置に変化は見られません。

　米軍は兵士の健康に無頓着でもなく、かなりの配慮をしているように見えるのに、バーンピットに関してはまるで冷淡です。

　兵士に健康被害が出たのなら、誰がどういう判断でバーンピットを使うよう決めたのかを明らかにすべきです。

　やはり、最高裁まで争い、その結果を出すべき案件でしょう。また、連邦議会の軍事委員会で取り上げるべき問題と思われます。議会もこの問題で動いてはいますが、それが十分ではないので被害者たちは納得していないのです。