トランプがビン・ラディン暗殺指揮官も軽視

2018.8.19


 military.comによれば、ドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)は金曜日、政権の対立者の機密情報へのアクセス権を解除したことに関するウィリアム・マクレイヴン退役海軍大将(Adm. William McRaven)からの批判を無視しました。

 「私はマクレイヴンを知りません」とトランプは、2001年のオサマ・ビン・ラディン(Osama Bin Laden)襲撃を指揮した元海軍シールズについて言いました。

 一日前、2015年に退役したマクレイヴン大将は、ワシントン・ポスト紙が公表したトランプ大統領へ厳しい内容の公開書簡を書き、その中で、彼はトランプ大統領が元CIA長官のジョン・ブレナン(John Brennan)の機密アクセス権を解除したことを暴露しました。

 マクレイヴン大将はブレナンを、「私が見たなかで最良の公僕の一人」と呼び、ブレナンとの連帯を示すために、トランプに彼自身の最高機密アクセス権を解除することを要請しました。

 「そのために私のアクセス権を同様に無効にするなら、私は大統領に反対して話している男女のリストに私の名前を加えられるので、光栄に思います」とマクレイヴン大将は言いました。

 マクレイヴン大将の批判を無視しながらも、トランプ大統領はロシアのウラジミール・プーチン大統領(President Vladimir Putin)とのヘルシンキ会談でのトランプの行動を「反逆」と言った大統領の批判者、ブレナンに対する彼の行動を支援することで鼓舞しました。

 「アクセス権は私にとって、とても……とても、とても重要ですから、私は行ったことからとてつもなく大きい反応を受けてきたことを知っています」とトランプ大統領はホワイトハウスの芝生で、記者との会見で言いました。

 トランプ大統領はブレナンを沈黙させようとしたことを否定しました。「沈黙はありません。なんであれ、私は彼により話せるようにしています。多くの人は彼が誰かを知りもしませんし、いま彼はより話しています。そして、私はそういう声を聞くのが好きですから、それは私にとって満足です。彼に気を遣ったことはありません」とトランプ大統領は言いました。

 ニューヨーク・タイムズ紙の論説で、ブレナンはトランプと彼の側近が、ロシアが2016年大統領選挙に影響を与えようとしたことを知っていて、協力したという訴えを再開しました。「トランプ氏の共謀はなかったとの主張は、早い話が、ナンセンスです」とブレナンは言いました。


 どう見ても、トランプが嘘をついているようにしか見えません。CIA長官の機密アクセス権を解除するとは、正気とは思えません。

 いま日本とアメリカでは似たようなことが起きています。嘘つきの権力者が、自分に逆らう者を次々と処分しています。

 こういうことは民主主義国では起きないはずです。あり得るのは北朝鮮のような独裁国家でだけのはずです。民主主義の特徴は、自由に発言できることです。

 ところが、日米で権力者に対して何か言うと処罰されることが当たり前になっています。

 自由民主党は党名と正反対に、総裁選で現職の支持表明が遅れた一派を「干す」との発言が出ています。こんなことは民主主義国ではあり得ないはずです。

 日米どちらの権力者も、その性格に問題があることは明白です。権力者の気質が民主主義にとって重要なポイントであることを忘れるべきではありません。それは軍事力の行使にも影響します。

 

 

 


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