海兵隊が指揮官にセクハラ対処を指導へ

2018.9.18


 military.comによれば、海兵隊は昨年勃発した注目を集めたソーシャルメディアのスキャンダルによって強調された、軍隊内の性に基づいた偏向と軽視する文化を根絶するための攻撃的なトップダウンの活動を続けています。

 今週、ワシントンD.C.近くの3ヶ月おきの会合での国防総省の軍隊内の女性に関する国防諮問委員会(the Defense Advisory Committee on Women in the Services: DACOWITS)への演説の中で、海兵隊補佐指揮官のグレン・ウォルターズ大将(Gen. Glenn Walters)は、今年これまでに職務から外された海兵隊指揮官7人中5人がこれらの中核をなしたと言いました。

 「それは指揮の風土、彼らがどのように人々を扱うか、彼らがどう性が異なる人々を扱うかのためです」と彼は言いました。

 隊には400人以上の上級指揮官の中にあって、7人は大きな数に見えないかもしれません、と彼は言いました。

 しかし、それは年間の平均指揮官排除について増えていて、解任の計算法は部隊の中であらゆる背景を持つ海兵隊員がどう扱われているかに関して一層焦点をあわせるために変わったと、彼は付け加えました。

 今年、すべての海兵隊指揮官の排除が公表されているわけではありませんし、ウォルター大将は解任された指揮官の将校が部隊内での問題のある指揮風土を持っていたかを判明したのかは明示しませんでした。

 今年、報告された排除は8月に排除された第8海兵連隊第3大隊指揮官、ジョン・ギアネラ中佐(Lt. Col. John Giannella)、6月に排除された日本の普天間海兵隊航空基地指揮官のマーク・コピス大佐(Col. Mark Coppess)、5月に排除された第6海兵連隊第2大隊の大隊上陸チーム指揮官のマーカス・マインツ中佐(Lt. Col. Marcus Mainz)、3月の第3軽装甲偵察大隊指揮官のラファエル・キャンデラリオ中佐(Lt. Col. Rafael Candelario)を含みます。

 バージニア州クアンティコ基地の海兵隊・家族プログラム指揮官のカーツ・スタイン准将(Brig. Gen. Kurt Stein)も、セクシャルハラスメントの主張をフェイクニュースと呼んだことを含めて、基地のタウンホールで不適切な発言をしたあと、4月に排除されました。

 一部の現役隊員がフェイスブック「マリーンズ・ユナイテッド(the Marines United)」の非公開ページ女性隊員のヌード写真を交換していたことを見出した2017年3月の調査報告のあと、海兵隊の文化を変えるための主要な活動を課せられたウォルターズ大将は、偏向、セクシャルハラスメントや関連する問題に対して寛容なために排除された指揮官を公表するようにしています。

 2017年8月、彼は記者にその年な理由があって排除された佐官級将校5人に2人は関連する問題を示したと言いました。

 「排除された5人の2人は、この問題の認識と、彼らが適切な指揮風土を持たなかったという事実、彼らが行ったことに直接帰することができます」と、ウォルターズ大将は昨年、国防総省での会見で記者に言いました。「私には、それは進展です」。

 火曜日、DACOWITSの会見で、ウォルターズ大将は海兵隊指揮官全員が指揮官課程の授業を受けることを主張しました。

 適切で安全な指揮風土を確立したかの話になったら、彼らが基準に達したかどうかを評価するために積極的に監察官のチェックリスト調査を行うために、彼はそれらを助言したと彼は言いました。

 第2に「皆さんのように見えない人たちを見つけ……彼らと長く話をして……彼らに合格したのでオフィスへの入場許可を与えたり、コースの外にいると告げます」と彼は言いました。

 「マリーンズ・ユナイテッド」スキャンダル発覚のあとで海兵隊のタレントマネージャーに指名されたウォルターズ大将は、進展が成し遂げられたことを確信していると言いました。

 「『マリーンズ・ユナイテッド』から出たよいことの一つは、それが結果的に我々をこのタレントマネジメントへ導いたことです」と、彼は言いました。


 米軍のよいところは、問題が表面化した場合、それに真剣に取り組むことです。特に、セクハラや性的虐待はかねてから軍隊内で許容する文化があると指摘されていて、改善されてこなかったことです。

 それは日本に影響を与えることがあるのは、解任された指揮官の中に、普天間基地の指揮官が含まれていたことで分かります。日本国内の米軍基地でも、セクハラがあることは当然予測されなければなりません。

 日本の一部の政治家に、このことを言えば「日本を守ってくれる米軍に対する無礼」だというかもしれません。しかし、米軍自体がそれを改善しようとしているのです。否定することは問題を軽視することにつがなります。

 翻っていえば、自衛隊はこの問題にどう対処するのでしょうか。潜水艦への女性隊員勤務を認めようという時代に入り、隊内でのセクハラは厳密に裁かれる必要があります。

 

 


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