メキシコ国境で海兵隊員が発砲

2019.6.2


 military.comによれば、海兵隊員がカルフォルニア州の米・メキシコ国境に沿って任務中に発泡し、その後、彼は3人の人によって車両の中から攻撃を受けたと報告したと、当局者が金曜日に言いました。

 国境での軍隊の任務を監督する米北部司令部の報道官、ジョン・コーネリオ(John Cornelio)は、事件は調査中だと言いました。彼は海兵隊員が武器を発砲したと認めましたが、調査が完了するまで詳細は提示できないと言いました。

 コーネリオは、海兵隊員は事件が起きた5月29日の夜明け前の時間帯に、カルフォルニア州のえる・セントロ(El Centro)に近い機動偵察カメラ基地にいました。コーネリオは被害は報告されていないと言いました。

 海兵隊員の氏名は公表されていません。

 海兵隊は南西部国境に沿った国境警備を支援するために配備された約2,100人の現役兵の中にいます。彼らの主要な任務は車載偵察カメラで国境警備を支援することです。


 連邦軍は国内の法執行には使えないという民警法の規定により、海兵隊など連邦軍は国境警備隊を支援する任務に限定しています。しかし、今回は発砲を受けたということで、応戦のために発砲したのです。

 こうして、本来の意図とは違う方向へ紛争が発展していくことは、しばしば目にします。シリア内戦介入もすぐにロシアとの対立へと発展しました。

 攻撃を受けたのが事実なら海兵隊員の行動に問題はありません。むしろ心配なのはトランプ大統領の反応です。連邦軍の役割をもっと増やせと言い始める可能性があります。この人には民警法の規定を説明しても無駄でしょう。国が危機にさらされているのに、軍隊を使えない理由はないとしか思いませんから。側近たちがうまくことを処理することを願うしかありません。

 翻ると、南スーダン派遣の際、旧民主党が「紛争は首都から離れた場所で起きている」と判断して派遣を決めたことが思い出されます。結局、首都ジュバで戦闘が起きて、自衛隊は完全に巻き込まれました。おまけに国連職員が強姦されているホテルへは「駆けつけ警護」もできず、反省すべきことが多いはずなのに、派遣隊は目的を達したとして撤収し、誰もそういう問題点を検証しようとはしません。検証しようにも、日報が廃棄されて、存在しないわけですけど、

 日本政府がいかに武力紛争の常識をわきまえずに決断を下しているかということです。

 また、米軍ならこういう場合、すぐに情報を公開します。自衛隊はそれをしない可能性も十分にあります。政権がそれを望まないと判断すれば「忖度」が働くだろうことは明白です。

 


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