米海軍がタンカー攻撃の証拠を提示
military.comによれば、先週、ホルムズ海峡近くで日本が所有する石油タンカーを攻撃するために使われたリムペットマインは、イランが示した同種の機雷と著しい類似を示したと、米海軍の爆弾の専門家は水曜日に言いましたが、攻撃でテヘランを直接非難するには至りませんでした。
イランは先週木曜日に日本のタンカー、コクカ・カレイジャス(Kokuka Courageous)とノルウェーが所有するフロント・アルタイル(Front Altair)を叩いた攻撃への関与を否定しました。
ショーン・キド中佐(Cmdr. Sean Kido)のコメントは、海軍が記者に、オマーン湾での6月13日の攻撃の後、イランの革命防衛隊が不発のリムペットマインを引き離したあとに残した破片と磁石だと彼らが言うものを見せたときにありました。イランは機雷をとったことも認めていません。
キド中佐は船の所有者が攻撃による損傷は飛行体が原因だと主張するのに関わらず、コクカ・カレイジャスの損傷は外部からの飛行体が船を叩くのと合致しないと強調しました。
一方、水曜日早くにイラクの南部、バスラ州(Basra)のロケットが石油採掘施設を攻撃し、エネルギー大手のエクソン・モービル(Exxon Mobil)と他の外国石油会社の複合住宅の内部を叩き、地元労働者3人を負傷させ、1人は重症だとイラク当局は言いました。
石油タンカーへの攻撃は1年前のテヘランと大国との核協定から撤退するドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)の決断に基づくアメリカとイランの間の高まる緊張を背景としていました。
最近、イランは低濃縮ウランの生産量を4倍にしており、濃縮を兵器品質のレベルに近くへ引き上げると脅し、ヨーロッパに2015年の取り決めの新しい条件に圧力を加えようとしていました。
ここ数週間、アメリカは中東へ空母を急派し、すでにそこにいる1万人に追加の兵士を派遣しています。謎めいた攻撃はイランと同盟する武装勢力フーシ(Houthi)が爆弾を満載した無人機をサウジアラビアの中に発射したとき、石油タンカーも狙いました。
このすべては、テヘランのイスラム革命の約40年後に、見込み違いやさらなる緊張の増加がアメリカとイランをあからさまな対立へ押しやりかねないという恐れを増やしました。
米海軍は水曜日、首都アブダビ(Abu Dhabi)の北東約210km(130マイル)アラブ首長国連邦の港湾都市、フジャイラ(Fujairah)の近くの第5艦隊の基地で外国人ジャーナリストに説明しました。そこで、彼らはジャーナリストにコクカ・カレイジャスから回収された破片をジャーナリストに見せました。それを彼らはアルミニウムと複合金属を含むと説明しました。
彼らは革命防衛隊が残したと説明した磁石、不発のリムペットマインを船の船体にくっつけるために使われたとみられる6個のうちの1個も示しました。海軍隊員らはそれを船から引き剥がすため彼らの2人と鉄梃を使ったと言いました。
まとめられたそれらの部品は、米兵にイラン製のリムペットマインと疑わせています。
彼らは先にイランで展示された、武器専門家の間で共有されたリムペットマインの写真を示しました。それは彼らは船で使われたと疑ったものに類似していると言いました。その写真は隣に革命防衛隊と提携する調査会社が生産したと特定する表示と共に展示されて、重量約42kg(90ポンド)円錐状の機雷を示しました。
「使われたリムペットマインは、イランの軍事パレードで公に展示されているリムペットマインに酷似しています」とキド中佐は言いました。「特徴的な外観です」。
キド中佐は詳しくは述べませんでした。国連イラン代表団はコメントを拒否し、かわりに、タンカー攻撃へのテヘランの関与に関する嫌疑はアンフェアな非難であり、イランの印象を損なわせる意図を持つ「まったくの嘘」だと言った
、イランの国防大臣、アミル・ハタミ大将(Gen. Amir Hatami)の意見に言及しました。
半公式のファーズ通信社(Fars)によれば、ハタミ大将は攻撃に引き続いてアメリカが公表した粒子が大きく、イラン革命防衛隊が不発のリムペットマインをタンカーの1隻から取り除くのを示そうとしたビデオ映像の信憑性を疑問視しました。
「映像に示された日付と位置は認証されていません」と彼は言いました。アメリカ人たちは「どんな映像も示せますが、それは証拠としては使えません」。
機雷は船の喫水線の上に設置されました。一つは爆発し、二重船体の船を貫通し、短時間の火事を引き起こしました。船の機雷の配置は「船を沈める意図があるようにはみえません」とキド中佐は言いました。
「我々が観察した損傷はリムペットマインの攻撃と一致します。それは船を叩いた外部からの飛行隊とは一致しません」とキド中佐は言いました。
当局は掌紋と指紋も回収したと、彼は言いました。「我々は生体情報を回収しました。それは責任があり、説明しなければならない個人を勾留するための刑事事件を形成するのに使えます」。彼はさらに詳しいことは提供しませんでした。
攻撃に関与した2番目の船、ノルウェー所有のフロント・アルタイル(Front Altair)は火災を起こし、宇宙から衛星で見える黒煙を空中へと送り出しました。キド中佐は、なぜアメリカがその船から直ちに証拠を得なかったのかを説明しませんでした。両船はいまアラブ首長国連邦の東岸に係留されています。
彼は5月12日の、米軍基地に近いフジャイラ(Fujairah)沖合で石油タンカー4隻に対する攻撃について述べることも拒否しました。それはアメリカが同様にイランのリムペットマインの攻撃のためとします。アナリストたちもこれらの攻撃がリムペットマインによるものと信じます。
この証拠開示には疑問もあります。
日本外務省はアメリカにタンカー攻撃の証拠を示すよう求めていて、米政府もそれを検討していると報じられていましたが、それがこれなのでしょうか?。開示した相手は報道陣であり、日本政府に対してではありません。別に日本政府には開示があるのでしょうか?。また、フロント・アルタイルの現場に残された証拠を示さなかった点も疑問です。
イラン軍が事件に関与していたとして、なぜ磁石を現場に残していたのかも疑問です。爆弾はそうでなくても現場に証拠が残るものです。秘密の兵器ならともかくも、所持していることを公開した兵器の部品をあからさまに残した意味がわかりません。単なる不注意なのでしょうか。
この歯切れの悪さは、米軍も明確な証拠をつかんでいないためかもしれません。
イラン製の爆弾が使われた可能性は間違いありません。問題はそれを単回に取りつけた方法です。走行中のタンカーにどうやって取りつけたのでしょうか。どうやってタンカーのレーダーに捕らえられずに接近したのでしょう。船が速度を落とすホルムズ海峡の国際水域にいる間にやった可能性が高いといえますが、どうやったのか。
イランにとって、この攻撃が利益になるかどうかも疑問です。兵器がイラン製だったことから、直ちにイラン政府の意志で攻撃が行われたとは言い切れません。イランがリムペットマインをほかの組織へ渡していた可能性もあるからです。もちろん、革命防衛隊をテロ組織に指定したことへの報復だった可能性も考えられます。
|