米下院が軍事パレードを禁止する法案を可決

2019.7.13


 military.comによれば、上空飛行は群集に受けたかもしれませんが、一部の議員はそれより感動しませんでした。

 下院は木曜日、ドナルド・トランプ大統領(the National Mall)が来年、ナショナル・モールで軍隊をテーマにした7月4日の「アメリカへ敬礼(Salute to America)」を繰り返すのを阻止する評決をしました。

 221対207で民主党が多数派の下院は、大統領が主催する場で軍隊の展示のために資金を出すことを禁止することを検討中の、7,000億ドル強の国防法案の修正案を可決しました。

 修正案が最終的法案の一部として存続する可能性はほとんどありませんが、修正案の支持者、ジェイミー・ラスキン下院議員(Rep. Jamie Raskin・民主党・メリーランド州選出)は、修正案は彼がもう一つの「納税者の金の巨額の浪費」とよぶものを止める可能性をあげました。

 ワシントン特別区での伝統的な7月4日のイベントのトランプによるイメージチェンジは、リンカーン記念館での彼の演説と、空軍のB-2「スピリット」ステルス爆撃機と海軍のデモンストレーションチーム「ブルーエンジェルス」をふくむ軍用機の上空飛行で特徴づけられました。

 ジョージア州、フォート・スチュワート(Fort Stewart)のエイブラムス戦車2両とブラッドレー戦闘車2両も記念館の敷地で静的な展示をされました。

 トランプは「アメリカへ敬礼」を大成功といい、月曜日にホワイトハウスでのイベントで、彼は「来年、これをまたやりたい。近い未来にいえるかもしれない」といいました。

 声明の中でラスキン議員は「私たちがリンカーン記念館でみたものは、公的な軍隊の目的や法律の下で許された通例の式典の任務などと無関係です」

 国防総省の監査部は月曜日に、7月4日のイベントの軍隊の費用は120万ドルだったといいました。

 監査部の声明によれば「デモンストレーションの資金は、飛行時間を促進し、軍隊の準備のために必須な軍の訓練予算から来ました。追加の資金は静的な展示と装備の移動のために使われました」。

 民主党のムリエル・ボウザー市長(Muriel Bowser)によれば、イベントを支援するためのワシントン特別区行政府への費用は170万ドルでした。

 ホワイトハウスへの書簡の中で、ボウザー市長は、この地区のエネルギー計画と治安予算は現在、600万ドル超過していると述べました。彼女は補償をもとめました。

 「我々は何百万ドルもの連邦の出費を肩代わりを求められず、連邦のイベントに対する高い基準の保護を維持するために、あなた方の助けを求めます」。


 前の記事でパレードの費用が一桁ズレていたので訂正しました。

 米軍だけでなく、ワシントン特別区にもそれ以上の負担を強いていたことが明らかになりました。他にも間接的にかかった費用もあることでしょう。

 費用をかけて何かを生むなら意味がありますが、パレードは観客が感心する程度の効果しかありません。

 最終的法案の中に、パレード禁止が生き残ることができるか。上院の動きに注目していきます。

 


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