F-35用の衝突回避システムが実用化へ

2019.7.25


 military.comによれば、フロリダ州のイグリン空軍基地(Eglin Air Force Base)とユタ州のヒル空軍基地(Hill Air Force Base)のF-35「ライトニングII」は、地面に突入するのを避けられる技術を使いはじめ、ステルス戦闘機の新しい画期的出来事を築いていると、水曜日に当局者は言いました。

 基地の部隊はF-35A変種の7年間の予定よりも早く、自動地上衝突回避システム(the Automatic Ground Collision Avoidance System: Auto-GCAS)を搭載していると、統合計画局と製造元のロッキード・マーティン社は合同の声明で言いました。

 Auto-GCASは航空機がどのように能力を発揮し、パイロットがまだコントロールしているかを監視するセンサーを用います。

 もし、パイロットが意識を失うと、システムは作動します。

 センサーはジェット機を回復するのに最良の安全に機体を着陸させスムーズに機動に戻すためにどうするのが最善化を計算するために、下の地形、航空機の軌道と速度、人間が行うインプットやその欠如を考慮します。システムはパイロットが方向感覚を失い、航空機が地面へ向かう衝突コース上にあると認識しないときに典型的に起きる現象、制御下での地形衝突飛行(controlled flight into terrain: CFIT)を防ぐのにも役立ちます。

 「これは戦闘機乗りにとって偉大な日です。Auto-GCASは長年の懸案だった防止システムです」とF-35計画の上級幹部、エリック・フィック中将(Lt. Gen. Eric Fick)は声明の中でいいました。「世界中の飛行隊のF-35へこの人命を救う技術を促進することは、より多くの戦闘機乗りを帰還させるでしょう」。

 「F-35の飛行隊の耐用年数にわたって、Auto-GCASを持つことは、26回以上の地上衝突が起きるのを防ぐと推定されます。F-35の性能、有効性と安全性を向上させるであろう、本当に航空学上の並外れた業績です。この重大な戦闘能力を届けるために費やされた時間と努力には、その価値があります。それは命を救うでしょう」と彼はつけ加えた。

 11月、空軍は第5世代のジェット機がカルフォルニア州のエドワード空軍基地(Edwards Air Force Base)で試験飛行をする間にこのシステムと共に飛びはじめていたと発表しました。第461試験飛行隊はAuto-GCASが航空機上の他のコンピュータシステムと互換性があるかを見るために飛行を行いました。

 空軍によれば、Auto-GCASは1990年代に開発されましたが、初期バージョンはデータの問題がありました。それは2003年から2010年の間に再設計され、2016年までに600機以上のF-16に搭載され、Auto-GCASがパイロットと航空機両方を救った確認された3件の報告をもたらしました。

 当局者は水曜日に、システムが2014年以降、8人のF-16パイロットの命を救ったと言いました。

 「技術を加速するために、空軍研究所とロッキード・マーティン社は肯定的な実行可能性の研究を行い、F-35合同計画局とロッキード・マーティン社はそれからF-35との統合のための技術を開発する素早いアプローチを行いました」とロッキード社は声明でいいました。

 発表文によれば、技術は次にテストされて、海兵隊のF-35Bと海軍のF-35Cに組み込まれるでしょう。タイムフレームは提供されませんでした。


 記事の最後の部分は省略しました。

 Auto-GCASがあれば、航空自衛隊のF-35が墜落することはなかったでしょう。そして、今後、航空自衛隊にAuto-GCASを導入する気が日本政府にあるのかも気になります。しかし、多分、導入することはないのでしょうね。そんなのなくてもなんとかなると、思っている人が多いでしょうから。オスプレイもオートローテーションで着陸できると結論してしまう航空自衛隊ですからね。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.