A-10は翼交換でさらに飛び続ける

2019.8.15


 military.comによれば、米空軍は約10年前に始まった173機のA-10「ワートホッグ」攻撃機の翼の交換の取り組みを完了しています。

 2007年にボーイング社が獲得した11億ドルの「改良翼アセンブリ」契約の一部として、ユタ州のヒル空軍基地(Hill Air Force Base)のオグデン航空補給廠(the Ogden Air Logistics Complex)は最近、アップグレードを受ける予定の最後のA-10の仕事を完了したと、軍のニュースリリースは言いました。取り組みは2011年に始まりました。

 新しい飛行団はA-10により長いライフ・スパンを与えるでしょう。リリースによれば、それらは補給廠の検査なしで最大10,000飛行時間相当続くと予想されます。それはA-10を2030年代へと連れて行くでしょう。

 「戦闘員から見て、このプログラムを首尾よい成果へ持ってくることは、すべての企業チームにとって重要な業績でした」と、オグデンで第571航空整備隊の監督官、スティーブン・ザイザー(Stephen Zaiser)は言いました。オグデンの整備士は162機の航空機の翼を交換しました。残りは韓国のオサン航空基地(Osan Air Base)で完了したと、リリースは述べました。

 この契約の結果は、軍が近接航空支援機の翼を交換するための、もう一つのA-10の契約を準備するときに来ます。

 「ATTACK」として知られる「A-10サンダーボルトII・上級翼・延長キット(A-10-Thunderbolt II Advanced-Wing Continuation Kit)」はこの秋に与えられると予想されると、空軍報道官のアン・ステファネック(Ann Stefanek)は4月にMilitary.comに言いました。

 軍は合計約20の翼を買うために2億6700万ドルの特別枠を持っていると、彼女はその時に言いました。

 2018年に空軍は、当局者は飛行隊全体で翼を交換することは約束しませんが、ボーイング社との取り決めを終了させたあとで、A-10用の翼を造り直すために新しい会社を探し始めると言いました。

 軍は281機のワートホッグを資産に持ちますが、これまでのところ、追加の資金が利用できるようにならない限り、9個のA-10の戦闘飛行隊の6個だけを2032年ころまで維持すると約束しました。

 それでも、人気が高い航空機は長い道のりを来ました。

 この航空機は1976年に就役し、中東、ヨーロッパと太平洋に派遣され、2014年にイスラム国(ISIS)に対する航空作戦で特大の役割を果たし、地上のイラクとアメリカのパートナーのために近接航空支援を提供するのに役立ちました。同じことがアフガニスタンでの作戦に適用されます。

 A-10のファンは、7銃身の30mm・GAU-8アベンジャー・ロータリー・キャノン砲が発泡するときの特有の音を「バルルル」と説明します。

 航空機を退役させる話は、ワートホッグが未来の戦闘で生き残らないかもしれないと言った高官によって、2014年に始まりました。そして、「差し押さえ」として知られる後に続いた予算削減は、単一の任務用の航空機は国防総省がそのプラットフォームから、より多い多様性を模索するときに、同時に高価なものになっていたと当局者は言いました。

 2016年、当時の国防長官、アシュトン・カーター(Ash Carter)は、議員らがそれを排除することは、貴重で効果的な近接航空機を軍から奪うと不満を述べたあと、A-10の退役が2022年まで遅れるだろうと発表しました。しかし、2017年の予算要求書は、空軍が2018年から2022年の間にF-35A「ライトニングII」に道を譲るために、未だにA-10飛行隊を取り去ることを計画していたことを示しました。

 できるだけ長く地上の兵士を安全に保つためにA-10の飛行を維持するよう、さらに議会が抵抗した後、当時の空軍資材司令部のエレン・パウリコウスキー大将(Gen. Ellen Pawlikowski)は2016年10月に、ワートホッグの保管ラインは冷戦事態の航空機を「無期限に」飛ばすのを保つための努力の一環として、バックアップをはじめていたところだと言いました。

 軍の最新のリリースで、A-10特別部の主任エンジニアは、オグデン航空補給廠と協力で、彼のオフィスはこの航空機をしばらくの間、飛ばし続ける準備ができたと言いました。


 米軍は高価な兵器だけでなく、老朽化した武器を工夫して長続きさせる努力もしています。輸送ヘリコプターCH-47はまだ数十年は使い続けますし、MH-53も、防衛省からCH-53の部品提供を受けて使い続ける予定です。

 日本ではCH-47が老朽化したとの理由でオスプレイに交換すると説明していますが、それなら、高価なオスプレイですべてのCH-47を置き換えることになります。予算は続くのでしょうか?

 戦闘機のF-15も、一部の部品を交換すれば、まだまだ使えます。しかし、F-35と置き換えるといいます。予算は続くのでしょうか?

 いまや、自衛隊の装備はアメリカから物を買うための手段となっており、本当の防衛のためとは思えない状態になっています。

 


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