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和平交渉を脅かすタリバンのテロ

2020.10.22



 military.comに よれば、アフガン和平を脱線させるための暴力の脅威が持ち上がり、NATOの責任者は水曜日、一部の米兵がクリスマスに間に 合うように帰国するのを望んでいるとしても、軍事同盟は治安状況が許すまではアフガニスタンを 去らないだろうといいました。

 「我々は共に決断するでし、共に行動する信条に基づいて調整を図り、時が正しいときに、状況が満たされたら、我々は共に立 ち去るでしょうが、その前ではありません」と、NATO事務局長、ジェンス・ストーレンバーグ(Jens Stoltenberg)は記者にいいました。

 ドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)は10月7日、「我々はクリスマスまでにアフガニスタンで軍務につく勇敢な男性と女性の残数を小さくすべきだ」とツイートしました。 NATO同盟国と同じく、米軍はこの主張に驚きました。

 NATOはアメリカが率いた同盟が元アルカイダの長、オサマ・ビン・ラディン(Osama bin Laden)を匿ったタリバンの動きを追放した2年後、 2003年以来、アフガニスタンで治安維持活動を率いています。38カ国の約12,000人の兵士が現在、アフガニスタンで治安部隊を訓練し、指導し、支援するために活動 をしています。

 米兵はしばしば、確固たる支援(Resolute Support)とよばれた任務に参加する兵士の少なくとも半数にのぼりました。約8,000人の米兵がこの8月に活動に関わりました。NATO同盟国とそれらのパート ナーは、作戦をする上で米軍の航空戦力、輸送、補給と医療の支援に依存します。任務は大きな米軍の助けなしに機能しそうにあ りません。

 外交官と軍将校は、アフガニスタンからのいかなる兵の撤退についても決定的な日付を設定することは、タリバンとアフガン政 府との間の和平交渉を確実にするための努力を邪魔するかもしれないと懸念しています。

 アメリカの最長の戦争で、NATOの最大で最も挑戦的な作戦であるものの兵士の移動についての混乱は、関係する軍の隊員と 彼らの家族にとって極度に繊細な問題です。

 先週、トランプの国家安全保障担当補佐官は、米兵の人数は来年早期に2,500人へ減るだろうといいました。彼は、クリス マスまでに全部隊が帰国するとのトランプのツイートは、現実どはなく願望だと述べました。米軍指揮官は計画は11月までに米 軍の駐留を4.500人へ減らすことだといいます。

 NATOの外交官は、兵士は少なくとも来年中期まで、今後もアフガニスタンにいると予測します。

 月曜日、アメリカのアフガニスタン特使は、ヘルマンド州(Helmand)のタリバンの拠点で顕著な、「傷ましいほど高 い」暴力のレベルが、カタールの首都、ドーハ(Doha)で開催されている和平交渉を脱線させるおそれがあると警告しまし た。

 「タリバンは約束に従って行動し、暴力のレベルを大きく減らし、停戦に向けた道を開かなければなりません。そして、アルカ イダとその他の国際的テロリスト・グループとのすべてのつながりを断ち切らなければなりません。そして、彼らは誠意をもって 交渉しなければなりません」。

 彼は和平交渉は一世代に平和の最良のチャンスを提供するといいました。彼らは、過去20年間で、女性と少女を含めた、かか る高い犠牲で得られた進歩を守らなければなりません。




 またもやトランプの放言が関係各所に波紋を呼んでいます。

 これまでも、米軍に対してトランプはメチャクチャな発言を繰り返し、軍人たちから信頼を失っていました。それが今回は NATOにも及んだわけです。何の躊躇もなく、自分が思ったことをツイートすることで、どんな影響があるのかを考えない、そ んな稀有の大統領であるため、今回の大統領選挙では是が非でも落選させなければ、さらに4年間、米軍やNATOがバカな大統 領に振り回れれることになります。

 「クリスマスまでに戦争を終らせる」という言葉は、過去に何度も繰り返され、実現しない言葉となっています。思いやりから 出るようでも、その期待が裏切られたときの失望を考えたら、安易に放つべき言葉ではありません。

 トランプの言葉に惑わされてはなりません。ここは軍関係者の言葉を信頼すべきです。


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