新大統領ジョー・バイデンの国防政策
military.comに
よれば、大統領選挙に当選したジョー・バイデン(Joe
Biden)は、中国とロシアからの増しつつある競争に挑み、ヨーロッパとその他の同盟を再構築して、統率力のある最高指揮官として国家を率いると約束しています。
バイデンは11月7日に273選挙人を獲得してペンシルバニア州で勝利が宣言され、大統領に確定しました。主
要ニュースネットワークと違い、州が彼を当確としたときにAP通信はアリゾナ州はバイデン勝利としていて、ペンシルベニア州
で34,458票リードしたと報じました。
この結果はドナルド・トランプ大統領(President Donald
Trump)の陣営からの訴訟に直面しそうです。
「ジョー・バイデンは強制的な再集計になった接戦の州はもちろん、最終的な勝者を決定する正当で合法的な訴訟をもつ州で、
どの州でも勝っていません」とトランプは公表した声明でいいました。「たとえば、ペンシルベニア州では我々の司法オブザー
バーが開票プロセスを監視するために意味を持つアクセスを認められていません。合法的な票が誰が大統領かを決めます。メディ
アではありません」。
「予想通り、結果が出たら、明日の戦争に関係のない時代遅れの装備やシステムを排除することを約束し、バイデ
ンはより少ない予算で国家安全保障の課題の舵取りをするでしょう」。
「私は、軍服を着た男女を守り、彼らと彼らの家族が被った犠牲を称えるという最も神聖な義務を常に果たす最高
指揮官となるでしょう」とバイデンは9月19日に彼のウェブサイトに投稿した声明でいいました。
彼はアフガニスタンと中東での「永遠の戦争」をやめ、前任者と同じく、彼は最初の任期にアフガニスタンから米兵を引き揚げ
ると誓約していると、彼は先月「Military Officer」誌にいいました。
イラクとシリア、アフガニスタンと、どの未解決の駐留も「対テロ作戦と地元のパートナーを支援するためだけに
集中されます」と彼はいいました。
「就任したら、私は海外の駐留を調整すべき場所と方法について最終的な決定をする前に、軍の指導層と民間の安全保障専門家
の両方、我々の同盟から話を聞くことを望みます」とバイデンはいいました。
国防予算はバイデン政権は縮小されると「Military
Officer」誌にバイデンは述べました。「我々は強力な防衛と保護を維持し、より安価で安全と安心を守れます」。
「本当の問題はどれだけ投資するかではなく、どう投資するかです」と彼はいいました。
制作は最近発表された500隻の海軍の艦隊を建造する計画のような、トランプ政権下で現れた金がかかる計画か
ら離れて、まな板の上に置きます。
バイデンは未来の脅威に対処するために、サイバー、宇宙、無人システムと人工知能を含む「技術と革新に賢明な投資」を優先
するといいました。
「我々は明日の戦争に関係がなさそうな時代遅れのシステムの投資から離れる必要があります」と、彼は「Military
Officer」誌にいいました。「そして、我々は集団的安全保障を作り上げるために我々と我々の同盟の貢献を再考しなけれ
ばなりません」。
しかし、より細身の国防総省であっても、バイデンは外交、経済戦略、教育と科学と技術のようなその他のツールをさらに頼り
にして、国力を発揮するだろうといいました。
「我々は安全を維持するために、戦闘部隊の大規模な派遣を必要としません」と彼はいいました。
バイデンは、彼の妻ジル(Jill)がファーストレディのミシェル・オバマ(Michelle
Obama)と共に始動した、軍隊の家族と退役軍人を支援するプログラム「Joining
Forces」を再始動すると約束しています。活動のテンポはバイデンが副大統領だったときと違うものの、彼はホワイトハウスは、子育てと雇用の機会とキャリアアップを含
む彼らが豊かになるのに必要な手助けをして、軍の隊員が引けを取らない給料を受け取り、家族が支援を受けるのを確実にするだ
ろうといいました。
「バイデン家は軍隊の家族であり、我々は軍隊の家族の貢献も知っています。20年間の継続した戦争の後、軍人の家族が豊か
になる必要な支援を得るのを確実にするのは、我々の任務です」と彼は「Military Officer」誌にいいました。
住居手当のような恩典に関するトランプ時代の変化が残ることを望む家族のために、バイデンは「軍隊の男性と女性と彼らの家
族の支援に関する予算は秤にかけないといいました。
彼は民営の住宅に住む軍人を支援し、その物件を建設し、維持する会社を住民と納税者に説明責任を追わせる入居
者権利法案の作成に取り組み続けると誓約しました。
彼は国防総省の計画されている医療改革を査定するとも約束し、コミュニティが新しい患者の流入を支援できるこ
とを示すデータが入手可能になるまで、受益者は民間医療へ移行されるべきではないといいました。
「個人の必要性は、すべてのこうした移行は医療の質を下げないことを確実にするために評価されるべきです」と
彼はいいました。
彼は医療隊員の配置を減らす軍隊の計画(17,000以上の職を削減するために進行中の努力)を再調査することも命じるで
しょう。
復員軍人援護局に関して、バイデンはバーンピット(焼却穴)や軍に関連する汚染物質への露出の被害者が医療と
補償を受けられるのを確実にするために恩典を拡張するだろうといいました。また、彼はミッション法(the Mission
Act)の下で地域医療へのアクセスの向上を計画するともつけ加えました。この法律は適切に開始されておらず、資金不足だと
彼はいいました。
「私の政権は復員軍人援護局とコミュニティの医療の間に正しいバランスをとりますが、退役軍人のためにタイムリーで、責任
があり、説明責任を負うやり方で行います」と彼はいいました。
彼は遠隔医療の機会を拡大し、彼らが求めることに注意をはらい、優先して、退役軍人の自殺とホームレスに集中するとも約束
しました。 元上院議員と副大統領は、選抜徴兵システム(the Selective Service
System)への女性の登録について議会の委託に従うが、彼は徴兵の必要はないともいいました。
「我々はより地理的で人口統計学的に国全体を代表し、近代の戦争の必要に合わせた技術をもつ軍隊を作るために
狙いを絞った採用の努力を模索すべきです」とバイデンはいいました。
月曜日のFOXニュースに出た意見で、ビル・クリントン大統領(William
Cohen)の下で務めた元国防長官のウィリアム・コーヘン(William
Cohen)はバイデンを「過去の困難な嵐を通じて我が国を導いてきた、確固とした、不変の、責任ある指導者」だとよびました。
「ジョーの核心は、目に見えた良識、偽りのない謙虚と他者の痛みへの深い共感です」とコーヘンは書きました。
バイデンが復員軍人援護局とともに国防総省を率いるのに誰を選ぶかが残されています。政策担当の元国防次官、
著名なシンクタンク「Center for a New American
Security」の共同創立者、マイケル・フルールノア(Michele
Flournoy)がたくさんの推測のリストの筆頭にあります。
しかし、「the Center for American
Progress」のアナリストでレーガン政権の元国防次官、ローレンス・コルブ(Lawrence
Korb)は、バイデンはイラクで脚を失ったヘリコプターのパイロット、タミー・ダックワース上院議員(Sen.
Tammy Duckworth・民主党・イリノイ州選出)のような戦闘経験がある女性を選ぶかもしれないといいました。
27人の男性がその地位を務めたあと、女性が国防総省を率いるときだと、コルブはつけ加えました。
大統領の政策がそのとおりに実行できるかはわかりません。たとえば、アフガニスタンからの撤退はオバマ政権でも無理でした
し、トランプ政権でも、大統領が繰り返し述べているにも関わらず、実行できていません。しかし、とにかくもバイデンの方針は
分かりました。
米軍をより小さくして、効率を失わないようにする。これは常に必要な政策もあります。日本はこれとは逆に、お
よそ信じられないような高額の国防政策へ突き進んでいます。より小さくても、確実に国を守れるような政策には、誰も見向きも
しません。敵地攻撃能力なんて、およそ、不可能な戦略にも関わらず、議論のひな壇に載せられています。
大規模な軍隊の派遣は不要とはいっても、これから先、何が起きるかはわかりません。結局、アメリカが軍隊を地球の反対側へ
送るような事態は起きるのかもしれません。湾岸戦争でも、米大使がサダム・フセインに「中東のことは中東が決めることだ」と
述べたのがクウェート侵攻の一因となりました。アメリカの関心は薄いと判断したら、動き出す国もあります。日本では、これが
中国脅威論と結びつけられ、バイデンは中国が尖閣諸島を占領しても何もしないなとどいうデマが流布される恐れがあります。こ
うした動きには要注意です。
かつ、軍人の医療に重点を置くことも分かりました。特に、バーン・ピットの問題は長年犠牲者を苦しめてきまし
たから、これは彼らに朗報でしょう。
そして、国防長官ですね。女性の国防長官は映画でしかみたことがありません。ダックワース上院議員が就任したら、これはま
た新しいアメリカ政治の転換点となりますね。
この記事を書いているときに、ちょうど、バイデンの勝利宣言がテレビ中継されました。素晴らしい演説に感銘を
受けました。
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