新大統領がすぐに取りかかること

2020.11.9



 military.comに よれば、ドイツからの米軍の引き揚げ、軍のトランスジェンダー禁止、メキシコ国境の壁の建設のために軍の建設予算の転用な ど、これら議論がある政策のすべてとその他の事柄は、ジョー/バイデン政権(Joe Biden)の初日に歴史と化すかもしれません。

  宣誓するやいなや、バイデンはドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)の大統領命令や緊急事態の権限を使って施行された議論のある一連の軍と国家安全保障の政策を覆すために署名する権限をもちます。AP通信とその他の主要メディ アは、結果は未だに認証される必要があり、トランプ陣営からの提訴に直面しなければならないものの、土曜日にバイデンが勝者 だと予想しました。

 多数の権利団体がすでに、トランプの議論がある軍事政策を覆すために、バイデンと選挙公約を保とうとして列を作っていま す。

 土曜日の声明で、非営利LGBTQ権利団体「the Modern Military Association of America」は、バイデンは実質的にトラ ンスジェンダーが軍務につくことを禁止するトランプの大統領命令を覆すと予想されるといいました。

 「ありがたいことに、大統領に選ばれたバイデンは、トランプの憲法違反のトランスジェンダーの軍務禁止を、すばやく行動し て覆すと約束しています」とMMAAはいいました。「すべての資格があるアメリカ人の愛国者は、性的なアイデンティティに関 係なく、軍務につくべきです」。

 一部を東へ動かし、その他を帰国させるという、約12,000人の兵士をドイツから取り除くという7月のトランプの驚きの 決定もまた、NATOを強化して、同盟国とのパートナーシップを強化するというバイデンの表明された目標の下で素早く覆され るでしょう。

  新大統領がトランプの「アメリカ・ファースト」政策をどこまで放棄するかについての初期の指標は「バイデンが 米兵をドイツから撤退させるというトランプの決定を覆す方向へ動くかどうかです」と、北大西洋理事会(the Atlantic Council)の大西洋安全保障政策の長、クリストファー・スカルバ(Christopher Skaluba)はいいました。

 「そうすることは、ロシアを抑止するために利用可能な適切な資源を確保する上で手付金となります」とスカルバは土曜日、バ イデンが勝利を主張した直後に分析の中で書きました。

 同盟を強化するための締めくくりで、バイデンはすぐにソウルが半島上の28,000人の米兵の駐留を支援するためにいくら 払うかをめぐる韓国との行き詰まりを終わらせるかもしれません。

  韓国は現在、9億ドルを支払い、13%の増額を提案しています。それはトランプ政権が拒否しています。

 バイデンは直ちに国境の壁の建設を中止し、おそらくはトランプ政権が税関・国境警備局と国土安全保障省を支援するために国 境へ派遣している4,000人以上の現役と州兵を撤退させようとしていると約束しています。

 8月の「the National Association of Black Journalists」と「the National Association of Hispanic Journalists」との合同会議で、バイデンは国境の壁の建設をやめるといいました。

  2019年の国境での国家非常事態宣言により、トランプは議会に承認されて軍隊の建設・対薬物プログラムから 2500万ドルの資金の転用をはじめました。バイデンは国家非常事態の終わりを宣言することで、それを覆しはじめるかもしれ ません。



 この記事を読んでいて、安堵を感じました。やっと、普通のアメリカの国防政策が戻ってきたという感覚が実感として蘇ってき ました。これまでの4年間は、トランプが何を言い出すか分からないという中で、ハラハラしながら米軍の動きを追ってきまし た。

 さらに、南軍の将軍の名前がつけられた基地の改名も後押ししてほしい。これはトランプが反対していて、軍も先へ進めないで いる政策です。軍からさらに人種差別を追い出すためにも必要なことです。

 各政府組織の高官たちもホッとしていることでしょう。これで報告をまともに聞いてくれる人が大統領に戻ってきたのです。集 中力がなく、各方面から入ってくる報告を聞く能力のない人物はすぐにいなくなります。


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