米軍が南部連合旗禁止の内容を公表

2020.7.21



 military.comに よれば、2つの軍と多数の指揮官が軍施設で南部連合の旗を禁止する彼ら自身の政策を作ったあと、国防総省の新しい覚書は現 在、世界中の国防総省の基地でそれを展示することを禁止します。

 マーク・エスパー国防長官は金曜日、軍施設で公に展示されるのが許可される旗を特定する政策に署名しました。南部連合旗は 掲揚が許可される旗のリストに入っていませんでした。

 「政策の変更により、我々は我々の偉大な国家の国防において軍隊の士気、団結と準備をさらに向上させるでしょう」とエス パー長官は書きました。

 軍指導者たちはエスパー長官に南部連合旗の国防総省全体での禁止令を敷くよう求めていると、AP通信は金曜日に報じまし た。ドナルド・トランプ大統領(President Donald Trump)はすべての米国民が旗を掲げる権利に支援を表明しています。それが政策が南部連合旗に名前をあげて言及しない理由だと、AP通信は報じました。

 ある当局者はメディアに、この次善策はある意味で大統領の怒りを買わないかもしれない南部連合旗を禁止する独創的な方法だ といいました。トランプ大統領は過去に、彼は南部連合の指揮官を讃える基地を改名する陸軍による試みを阻止するといいまし た。

 旗は、特に軍隊のコミュニティでは強力なシンボルだと、エスパー長官は新しい指針に書きました。

 「我々は常に我々を統一するもの、憲法と国家を守るという共有された任務への宣誓に焦点を置いたままにしなければなりませ ん」と彼は書きました。「私は世界が我々の最も貴重な資源……国民の絆の力で知る最も強力な軍隊を配備することに責任があり ます」。

 「我々が掲げる旗は秩序と規律の軍隊の原則に合致していなければなりません」とエスパー長官はつけ加えました。「国民を尊 厳と敬意をもって扱い、分断のシンボルを拒否することです」。

 米国旗に加えて、以下の旗が軍施設で展示が許可されます。

  • 米州、統治領とワシントン特別区の旗
  • 軍旗
  • 将軍旗や提督旗
  • 大統領が指定するか上院が承認した民間旗
  • 上席行政職員(Senior executive service)と国防総省専用の上席行政職員(SES)の旗
  • 戦時捕虜・戦闘中行方不明の旗
  • 米国が同盟またはパートナー、あるいは公式プロトコル目的の外国の国旗
  • NATO、式典用、司令部、部隊や部局の旗または部隊旗(guidon)のような米国がメンバーの団体の旗
 この指針は職場と公共の場や一般的に出入りできる場所での、隊員や国防総省の民間人による公的な展示や表現に適用すると、 覚書は述べます。それは、オフィスの建物、海軍艦、航空機、政府の車両、格納庫、休憩室、寝室、オープンベイの兵舎、校舎と 政府が運営する建物すべてを含みます。

 非承認の旗は博物館の展示、墓地と政府発行のナンバープレートを含むいくつかの場所で認められるでしょう。ミシシッピ州の 州旗は125年以上にわたり南部連合の紋章を含みましたが、州議員たちは最近、それを変えると発言しました。

 エスパー長官の新しい指針は海兵隊の最高指揮官が6月に敷いた規則を厳密に守りました。

 海兵隊は南部連合旗を禁止した最初の軍隊で、海軍も先月、類似した禁止令に向けて動いていると発表しました。

 海兵隊指揮官、デビッド・バーガー大将(Gen. David Berger)は3月にMilitary.comにいいました。戦闘組織として、海兵隊はどんな信頼や部隊の結束の崩壊も認められないといいました。

 「我々を分断する物事は悪です」とバーガー大将はいいました。


 この件は、すでに国内でも報道されていますが、より具体的に書かれているので紹介することにしました。

 許可できる旗を列挙することで、南部連合旗を禁止したという表現を避けた点はよいアイデアと思われます。

 博物館で歴史上の説明のために南部連合旗を展示することはあり得るでしょう。しかし、墓地はどうなのでしょうか。そこには アフリカ系アメリカ人も訪れるはずです。そこに南部連合旗があることは問題です。軍が管理する軍人墓地はアーリントン国立軍 人墓地だけですから、ここに南部連合旗を展示できる訳です。この墓地は国防総省と隣接していますから、なおさら問題です。ナ ンバープレートも、軍人が基地に通勤するために使う自動車につけられる訳で、そんな車が部隊の駐車場にあるというのも問題で す。特に、車は政治的スローガンを印刷したバンパーステッカーは規則で認められていて、数少ない軍人に許された政治的行動の 場でもあります。その車に南部連合旗を描いたナンバープレートをつけるという行為は、この指針の精神に合致しないと感じま す。

 


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