昨日、EFP(explosively formed penetrators)という種類のIEDに関する情報が米ニュースで報じられました。EFPがエイブラムス戦車を破壊する映像を見ましたが、戦車が下から突き上げられるようにジャンプするのには驚きました。military.comがこの構造について詳しく報じました。
EFPは恐ろしく単純な装置です。長さ10インチ(25.4cm)、直径6インチ(15.24cm)の筒を地面に埋め、握り拳大の銅を上を通った戦車の底面に向けて発射するのです。銅の塊は底面の薄い装甲板を打ち抜き、戦車を破壊します。正面からならほぼ無敵のエイブラムス戦車も、底面の装甲はそれほど厚くありません。映像のように戦車が激しく上に持ち上げられると、乗員がショックで死亡する可能性もあるでしょう。
米軍は、最近のヘリコプターの撃墜はイランから密輸入された兵器によるものではないけども、EFPはイランの革命防衛隊が供給していると主張しています。やはり、こうした簡単で効果のある兵器が出てくるものなのですね。ゲリラは貧者の手法といいますが、それだけに簡単に作れて効果のある武器を思いつくものなのです。この兵器なら工業用品から簡単に製造できるかも知れません。取り締まるのは非常に難しいと考えられます。
追記 (EFPに関して、とるっぺんさんから貴重な情報を頂きました。こちらをご覧下さい)