military.comによると、4つの州兵部隊がイラクに派遣される可能性が出てきました。第3歩兵旅団戦闘団(アーカンソー)、第45歩兵旅団戦闘団(オクラホマ)、第76歩兵旅団戦闘団(インディアナ)、第37歩兵旅団戦闘団(オハイオ)が候補にあがっていますが、現在のところ、どの部隊が派遣されるかは公表されていません。
候補の部隊の総数は13,000人で、実際に派遣されるのは数千人とみられます。これらの部隊は2度目のイラク派遣となりますが、バグダッドの治安維持には関与しません。しかし、派遣の可能性に備えるように命令が出ており、どれか1つの部隊が今年12月に派遣される見込みです。
多めに準備命令を出した本質的な理由がどこにあるのかは不明ですが、米軍が状勢が流動的だと考えているのは確実でしょう。以前から帰国した部隊の装備や人員の補充が不完全だという指摘がありますが、現在はどのような状況なのかが気にかかります。現在のまま派遣を続行しても、毎月100人前後が死亡し、その9倍が負傷する状況は変わりません。たとえ、アレキサンダー大王やナポレオンを墓から甦らせても、この状況を改善することはできないでしょう。また、別の記事に書かれているように、検問所にいた米兵がイタリアの情報局員を誤射するような事件もなくなりません。「兵力の逐次投入」という最も避けるべき戦いのパターンにアメリカは落ち込んでいます。アメリカ人に直接聞いても、多くのアメリカ国民はブッシュ政権に対して怒っているという返事が返ってきます。しかし、大統領選挙はまだ先のことで、候補者が決まるのすらまだ先です。上院と下院が撤退決議をしても、大統領が従わなければ意味がありません。4つの旅団の内1つが派遣されるのだけは確実ということです。