11日付けの記事で疑問を投げかけた脱走兵の日本への通知の件ですが、military.comに詳しい記事が載りました。
脱走または無断欠勤が生じた場合は、直ちに日本に通知します。日本の警察は対象者を拘留できます。この原則によれば、連絡なしに出勤しなかった米兵の情報が直ちに日本に伝えられることになります。これは、所在不明が確認されてから速やかにという意味と解釈できます。脱走の意志を明白に示して兵士が逃亡した場合も通知されますが、現実的には、脱走罪が確認されるには時間がかかるため(前の記事を参照のこと)、実際にはまず生じないでしょう。犯罪を犯したという事実なく拘束し、米軍に引き渡せる点は日本にとって有利です。
記事によれば、2005年以来、在日米軍の9人の兵士が脱走しました。それらの4人は日本の警察が、2人は米軍が逮捕し、2人は自発的に帰隊し、1人は行方不明のままです。
この決定は、米兵にある程度プレッシャーを与えるでしょう。出勤時刻を守るのは当然ですが、なんらかの理由で遅刻し、それを事前に連絡できなかったりすると、今後は直ちに手配されることになります。そんな不名誉なことは避けたいと、良識のある米軍人なら考えるでしょう。これまでは、それは隊内だけの問題で済んだのに、これからは日本の警察の捜索対象となってしまうのですから。
今回の措置は、日米地位協定の変更を意味するものではありません。その点は記憶しておくべきです。