本日は時間がないので簡単にしますが、重要な情報が出ています。military.comが、従来いわれていたことを裏づけるふたつの記事を報じました。
パキスタンの情報部と準軍事組織「フロンティア・コーズ」はタリバンを支援しているとランド研究所が報告しました(記事はこちら)。また、イランを攻撃するというディック・チェイニー副大統領の案を米国防総省が拒否していたことが明らかになりました(記事はこちら)。
米国防総省が出資したランド研究所の報告によれば、パキスタン情報部と「フロンティア・コーズ」はパキスタンに拠点を置くアフガン人の武装勢力組織を根絶できず、いくつかのケースでは、個人的に支援しています。この記事は、組織的な支援があったとは書いていません。
昨年8月、チェイニー副大統領が訓練キャンプと思われるイランの革命防衛隊の基地を空爆することを提案しましたが、国防総省は拒否しました。副大統領の意図は、イラクで米軍の車両を破壊し、イランから持ち込まれているといわれている自己鍛造弾(EFP)を阻止することにありました。最近、米兵の主要な死因となっているとみられているIEDの一種です。この提案は拒否されて幸いでした。空爆くらいでEFPの供給を阻止することは不可能です。しかし、以前から言われていたような、核施設への空爆の話とはまったく違い、若干安心させられます。とはいえ、実行されていたら、事態はより悪化していたでしょう。イランが反発することだけでなく、アメリカは証拠の有無や空爆の効果について世界中から批判を浴びたはずです。