military.comによると、共和党の副大統領候補サラ・ペイリン(Sarah Palin)の息子トラック上等兵(Track)は旅団長の警護任務につく予定です。一方、民主党の副大統領候補ジョー・ベイデン(Joe Biden)の息子ボウ大尉(Beau)はデラウェア州軍の法務官として、10月にイラクに向かいます。
ボウ大尉の任務は通常のものでしょうが、トラック上等兵の任務が旅団長の警護とは理解しにくいものがあります。過去の記事で疑問を提示したように、トラックの部隊「第52歩兵連隊D中隊」は編成表上にはありません。実在する「第52歩兵連隊D中隊」が本当の彼の配属先だとすると、トラックの部隊は対戦車部隊で、歩兵部隊ではないことになります。そこで、歩兵部隊の隊員を主にパトロールに使い、対戦車部隊の隊員を司令部の警護に用いるというのは、ありそうな話です。でも、懸念は残ります。記事にはボウ大尉もトラック上等兵も、軍から特別な配慮はなされていないと書かれています。しかし、トラック上等兵の任務がいつ決まったのかは書かれていません。
真相は不明ですが、旅団長の立場からすれば、身近に置いた方が、トラックの安否は心配することが減るのは間違いありません。基地内での任務が多くなり、旅団長が部隊を視察する時などだけ基地外に出るなら、攻撃を受ける恐れはぐっと減るからです。たまに基地内に飛んでくる迫撃砲弾やPRG、漏電するシャワーで命を落とさないように注意すれば済みます。
気にしすぎかも知れませんし、発表された部隊名にこだわりすぎかも知れませんが、司令部附きにして、リスクを減らす配慮がなされた可能性を考えてしまいます。