military.comによれば、先日、基地のセミトレーラが転覆事故を起こしたマイノット空軍基地司令、クリストファー・エアーズ大佐(Col. Christopher Ayres)が解任されました。
米空軍によれば、セミトレーラー事故だけでなく、弾道ミサイル要員が機密の発射コード装置を持ったまま寝てしまった事件も含め、彼の指揮能力に対する信頼性が失われたのが解任の理由です。居眠り事件については、2008年7月にここで紹介しています(過去記事はこちら)。2008年7月に起きた車両転覆事故では、軍はロケットを回収するために560万ドルを費やしました。さらに、同基地の将校が記念のためにミサイル発射コントロール装置を盗んだ件で、軍事裁判が差し迫っています。
13日にご紹介したマイノット空軍基地の司令が処分されたという話です。エアーズ大佐は別の任務につくことになりました。遂に笑い話にオチがついたようです。しかし、パキスタンの核兵器の安全性に疑問が出されたという先日の記事に理由があることが、これで分かります。それを考えると事態は深刻です。やろうと思えばミサイル発射コントロール装置も盗めるわけで、もし、パキスタン軍のミサイル基地に武装勢力のシンパが勤務することになれば、核兵器の保管が危機にさらされることになります。