アフガニスタンで使われる武器に関する記事が２件あります。
以前に、米海兵隊が分隊支援火器M249の一部をM27へ置換すると発表されました（過去の記事はこちら）。military.comによれば、海兵隊が置換を進めるかは依然として未定です。
クアンティコの海兵隊戦闘派遣司令部のジョージ・フリン中将（Lt. Gen. George Flynn）は、海兵隊は来月、５個大隊にM-27歩兵自動ライフル銃の支給を完了する予定で、新しい武器を持つ歩兵部隊の組織、訓練、戦術を変える前に、それを戦地でどのように使うかを観察すると言いました。
military.comによると、１個戦車中隊（M1エイブラムス戦車16両）をアフガンへ送っています。これらはアフガン南部で海兵隊が使います。アフガンへ重戦車が派遣されるのは初めてです。
M27の記事はさらに詳細があるので、関心のある方はお読みください。
M27は昔使われていたBARに近い武器で、M249のような大容量のマガジンはありません。むしろ標準装備のM4小銃に近いので、正確に撃てるのなら、これを正式小銃にすべきとも思えます。M27の運用がM4とどう違うのかも気になります。M249で敵を威圧しながらM4小銃を持つ歩兵が敵を制圧するような戦術が使えるのでしょうか？
M1戦車の派遣は、現場の歩兵にとってかなりの助けになるはずです。M1戦車は強力な装甲を持ち、RPGでは後方上面に命中させない限り破壊できないといわれます。これは歩兵が周辺に展開して、武装勢力が接近するのを防ぐことで防止できるでしょう。あとは、IEDによる攻撃が考えられますが、これも事前に掃討したところを走らせることで防げます。戦車がいれば、歩兵戦闘は大きく変わります。空爆や間接砲撃を要請しなくても、現場で直接正確な砲撃ができるのです。その威力は強力で、武装勢力は圧倒されるでしょう。
しかし、この派遣は計画的ではないかも知れないという疑問もあります。なぜ、カンダハル戦の前に派遣しなかったのでしょう。考えやすいのは、カンダハル戦が行き詰まっており、苦し紛れに戦車を呼んだということです。そうだとすれば、この派遣は手放しでは評価できません。
