テロ警報が色から文字へ

2010.11.25

 military.comによれば、米国土安全保障省は色を使ったテロ警戒システムを止めようとしています。

この記事はかなりの長さですが、全部訳する暇がないので、ごく簡単に紹介します。

 8年前、5種類の色でテロの脅威を表すカラーコード・システムが作られました。緑が最も脅威が少なく、赤が最大の脅威を表します。この警報は空港、政府施設、ニュース放送で掲示されました。

 オバマ大統領は、このカラーコードの廃止を望み、今年、国土安全保障省は、色ではなく、記述的な言葉でテロの脅威を述べるのがよいと決めました。現在、政府機関同士で作業が進められています。


 カラーコードの廃止は、実は昨年、当サイトでも紹介していました(過去の記事はこちら)。詳細はそちら読んでください。その議論はまだ終わっておらず、カラーコードの廃止は実施されていないということです。

 文で脅威の内容を表現するのは必要です。アメリカの映画の鑑賞コードも、単に「一般」「保護者同伴」などと表示されるだけでなく、なぜそう分類したかを簡単な文章で説明し、データベース化されています。たとえば「暴力的なセリフと描写が含まれるため」といった簡潔な説明がつけられるのです。テロ警報に関して、これすらないというのは変な話でした。

 記事にも書かれていますが、カラーコードはテレビのナイトショーでコメディアンたちが散々ネタにしてからかったほど、評判の悪いものでした。記事にはテレビ番組の司会者コナン・オブライエン(Conan O'Brien)が言ったギャグが紹介されています。

「今週早く、国土安全保障顧問のトム・リッジは新しいカラーコード警報システムを発表しました。カラーコードシステムは災難を国民に知らせるためのものです。いいアイデアみたいですね。おや、どうやら赤が最高の警戒のようですよ。それは、ディック・チェイニーがモツァレラ・スティックを食べようとしているところを意味します」。

 モツァレラ・スティックは棒状のモツァレラチーズに衣をつけてフライにした料理です。オチがよく分かりませんが、持病持ちの副大統領に、こんな脂っこい料理を食べさせたら死んじゃいますという意味でしょうか。



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