military.comによれば、アフガニスタンで民間人を殺害したとされるジェレミー・N・モルロック伍長(Cpl. Jeremy N. Morlock)が軍の捜査官に尋問される様子を撮影したビデオをABCニュースが入手して、オンラインで公開しました。(関連記事はこちら)
ABCニュースは約80分間のビデオを入手し、そのうち90秒分を公開しました(映像はこちら)。テレビ番組では、さらに多くが放送されます。モルロック伍長は分隊指揮官のカルビン・ギブス二等軍曹(Staff Sgt. Calvin Gibbs)が非武装のアフガン人を手榴弾とライフル銃の射撃で殺害するのを主導したと言います。「彼は自分の手榴弾を取り出しました。知っての通り、アメリカの手榴弾です。それを投げると私に、そいつを殺すのによい場所と、殺せ、殺せと言いました」「ギブズが私がカメラの前に座っていると知っていれば、彼が必要なら私を殺したと確信します」。
また、military.comによれば、オーストラリア兵3人がアフガン人6人を殺害した件で嫌疑を受けています。兵士たちの氏名は公表されていません。2009年2月、ウルズガン州(Uruzgan州)のスルカ・モーガブ村(Surkh Morghab)近くのタリバン隠れ家をコマンドが急襲し、5人の子供が死亡し、別の子供2人と2人の大人が負傷しました。調査官は兵士が狙いとは違う家を攻撃しました。オーストラリア軍は彼らが交戦規定に従って行動したと言いました。
military.comによれば、木曜日、4人の米兵士の間で口論が起こり、ネフテリィ・プラテロ技術兵(Spc. Neftaly Platero)が他の兵士に向けて発砲し、翌日2人が死亡しました。事件は、第4歩兵旅団戦闘団第15歩兵連隊第3大隊で起こりました。死んだのはジョン・カリーヨJr.技術兵(Spc. John Carrillo Jr.)、ゲブラ・P・ヌーナン上等兵(Pfc. Gebrah P. Noonan)です。負傷した兵士の氏名は公表されておらず、現段階ではこれ以上の詳細はありません。
これから裁判が始まる事件なのに、容疑者の尋問ビデオをメディアに公開した軍のやり方は疑問です。
それも、主犯のギブズ2等軍曹とモルロック伍長の供述が食い違っている部分の証言が公開されています。これはビデオ映像を公開することで、モルロック伍長の証言を印象づけようとする意図があるように見えますが、たまたまそうなっただけかも知れません。
ギブズ側の弁護士が反発しそうなことですが、モルロック側の弁護士のコメントしか記事に載っていません。
モルロック伍長は積極的に証言することで罪の軽減を狙います。彼の証言はギブズ2等軍曹を有罪にするために使われます。それから、事件を両親を通じて通報したのに、現場にいたために逮捕されているアダム・ウィンフィールドは、無罪を主張するでしょう。