「バンゴー5」に禁固刑下る
以前に紹介した、キットサプ・バンゴー海軍基地(Naval Base Kitsap-Bangor)に侵入して有罪判決を受けた高齢者たちに実刑判決が下ったと、military.comが報じました(過去の記事はこちら)。
ビル・ビクセル(Bill Bichsel・82歳)は禁固3ヶ月及び在宅での監視6ヶ月。アン・モントゴメリー(Anne Montgomery・84歳)禁固2ヶ月及び自宅での監視と社会奉仕4ヶ月。レーン・グリーンウォルド(Lynne Greenwald・61歳)は禁固6ヶ月及び社会奉仕60時間。スティーブン・ケリー(Stephen Kelly・62歳)とスーザン・クレーン(Susan Crane・67歳)は禁固15ヶ月。全被告は監視付きの釈放(supervised release)1年間を得て、月曜日に身柄を拘束されました。
ベンジャミン・H・セトル地方判事(District Judge Benjamin H. Settle )は、5人の被告たちの人道的活動を称賛したものの、彼は変化をもたらすためには合法的な手段が用いられなければならないというメッセージを送ることで、法律に拘束されたと言いました。「まったく反省の兆候はありませんでした」と彼は言いました。被告たちは最高で禁固10年に直面し、検察官は禁固6〜36ヶ月の幅で求刑していました。
キットサプ・バンゴー海軍基地に侵入した5人は「バンゴー5(Bangor 5)」と呼ばれていました。
「監視付きの釈放」は日本にはない制度で、禁固刑に加えられるものです。定訳があるのかが分からないので、私が訳語を考えました。
この判決を受けた者は、禁固刑を終えた後も保護観察官に定期的に報告を行い、犯罪に関わらないことなどいくつもの状態を保たなければなりません。被告たちの信念が変わらないので、禁固の期間を短くして、その後、監視付きの釈放をつけることで判事は格好をつけたようです。この事件は非常に珍しく、興味深いものだったので、結末をお知らせしておきます。
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