カダフィ大佐が停戦交渉を要求
BBCによれば、逃走中のカダフィ大佐は権力を委譲するために対話を始める準備ができていると、広報官のムーサ・イブラヒム(Moussa Ibrahim)は言いました。イブラヒム広報官は、大佐の息子、サーディ(Saadi)が対話を主導します。反政府派は大佐が降伏するまで交渉しないと言いました。
一方、不足していた燃料と水があとでトリポリに到着することになっています。50体以上の焼死体が首都南部の焼け落ちた倉庫で見つかりました。サラ・アル・ディン地区(Salah al-Din)の住人は、それらはカダフィの息子、ハミス(Khamis)が指揮する旅団の隊員が近くの軍基地を放棄する前、火曜日に処刑した民間人だと言いました。人権団体「Human Rights Watch」はカダフィ軍が少なくとも囚人17人を処刑し、トリポリかが陥落する数日前に大勢の民間人や専門家を恣意的に処刑したと疑うと言います。金曜日、200人以上の腐敗した死体が首都のアブ・サリム地区(Abu Salim)の放棄された病院で見つかりました。戦闘のために医師と看護士は逃げ、負傷した患者は死ぬまで放置されました。
ニューヨークのAP通信は、イブラヒム広報官から電話を受けました。彼は元指導者はまだリビアにいると言いましたが、どこにいるかは特定しませんでした。声によって彼であると特定されたイブラヒム氏は、カダフィ大佐は暫定政権を作るために反政府派との交渉を申し出ていると言いました。交渉はカダフィの息子、サーディが主導します。彼はサーティがまだトリポリにいて、金曜日に元指導者と会ったと言いました。この州の前半にCNNは、停戦交渉を望んでいると認めたサーディ・カダフィと電子メールの接触を持ったと報じました。「私は私の街トリポリとそこに住む200万人の人たちを救いたいのです…さもなければトリポリはソマリアのように永遠に失われるでしょう」と彼は書きました。停戦しなければ「すぐに血の海です」と彼は付け加えました。
石油と財政問題を担当する反政府派当局者、アリ・タホーニ(Ali Tarhouni)は、彼らがカダフィ大佐の居場所は知らず、彼と交渉していないと言いました。「彼が降伏したいのなら、我々は交渉して、彼を捕まえます」。イギリスのウィリアム・ハーグ外務大臣(Foreign Secretary William Hague)は大佐の申し出を「妄想」で、暫定政権がすでに国の責任を負っていると言いました。「カダフィ政権の残党に我々が望むのは戦いを止めることです」と彼はBBCに言いました。
焦点はトリポリの緊急的な人道支援へと移りました。反政府派は日曜日にガソリン30,000トンを配布し始め、調理用ガスを48時間以内に供給し始めると言います。新鮮な水と発電所用のディーゼル発電機が数日後に入港することになっています。
一方、反政府派はカダフィ支持者の最後の孤立地帯の一つ、シルト(Sirte)へ向かっています。ラス・ラナフ(Ras Lanuf)の近くにいるBBCのクライブ・ミリイ(Clive Myrie)は、戦士たちは前進し、土曜日午後にビン・ジャワド(Bin Jawad)を奪取しました。反政府派指揮官は、シルトの長老と平和的に降伏させるための交渉を行っていると言いますが、目下のところ進展はありません。
BBCによれば、反政府派は1988年の旅客機爆破事件で有罪を宣告されたアブデル・バゼット・アル・メグラヒ(Abdelbaset Al-Megrahi)を西欧に引き渡さないと言いました。反政府派広報官、モハメッド・アル・アラギ(Mohammed Al-Alagi)は「私たちはリビア国民を誰も西欧に引き渡しません」「司法の基本によりアブデル・バゼット・アル・メグラヒは一度審判を受けました。そして再び裁かれることはありません」「私たちはリビア国民を誰も引き渡しません。そうしたのはリビア国民を引き渡したカダフィだけです」。
BBCによれば、反政府派広報官、アーメド・オマル・バニ大佐(Col Ahmed Omar Bani)は、ここ数ヶ月に逮捕された約50,000人が行方不明のままだと言います。反政府派は彼らが地下壕に監禁され、その後、放棄されたかも知れないと考えています。「ここ数ヶ月に逮捕された人たちは57,000〜60,000人の間だと推定されています」「現在までに10,000〜11,000人が解放されましたが…他の者たちはどこでしょう?」。大佐は情報提供を求め、彼らが殺されるのは壊滅的であると言いました。
大佐はできることは全部やりたいみたいですが、居場所が分からない人と交渉しようと思う人はいないわけですし、反政府派にとって停戦交渉はする必要がないものです。いまや、問題の焦点は人道支援に移っており、大佐は二の次です。
トリポリにいるサーディが先週金曜日にカダフィ大佐に会ったという話も信じがたいことです。その時点で、すでに大佐はトリポリを出ているはずです。私は大佐がチュジニアかアルジェリアへ逃げた可能性を支持します。反政府派は短期間でビン・ジャワドを奪取しました。ミスラタ方面からの接近については報じられていませんが、トリポリが陥落したので余剰の兵士がシルトへ向かっているはずです。
アブデル・バゼット・アル・メグラヒについては、過去の記事を参照してください(過去の記事はこちら)。反政府派が彼を引き渡さないのは、リビアの独立性を証明するために当然の措置です。少し前に、メグラヒはさらに数年は生きるだろうという医学的見解が報じられていました。
時間がないので、ここまでとします。
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