シリアが連続5日間、トルコ領内を砲撃
BBCによれば、シリア軍の迫撃砲がトルコの、ハタイ州(Hatay province)、のグベクシ(Guvecci・kmzファイルはこちら)の近くに着弾した後で、トルコ軍が即座に反撃しました。
迫撃砲弾はシリアのイデリブ州(Idlib province)で、政府軍と反政府軍が激しい戦闘を行う間に国境を越えました。トルコに犠牲者はいませんでした。
BBCによれば、アクチャカレ(Akcakale・kmzファイルはこちら)に再び迫撃砲弾が着弾し、トルコは5回目の反撃を行いました。迫撃砲弾は公共建築物の近くに落ちましたが、住人は避難しており、犠牲者はいませんでした。トルコ軍はすぐに反撃し、AP通信の記者は少なくとも6発の発射音を聞きました。
記事は一部を紹介しました。
グベクシは以前にも当サイトの記事に登場しました(過去の記事はこちら)。以前から反政府軍と政府軍が争っている場所の近くで、シリア軍がトルコ軍のジェット機を撃墜した直後に、トルコ軍が武器を配置したところです。
グベクシは国境から1kmくらいにある農村です。特に戦略的な価値がある場所ではありませんが、反政府派が政府軍の前哨を攻撃するので、トルコ軍が警戒していた場所でもあります。
今回も流れ弾でしょうが、こうも同じ間違いが続くと、シリア軍の中に異変が起きている可能性を疑います。アクチャカレに着弾した砲弾は1発だけでした。1発発射したところで間違いに気がついて、あとの発射を取りやめたと考えてよいでしょう。普通、迫撃砲弾の斉射は軍が取り決めているだけの数を同一の目標に向けて撃つものです。国境付近の状況が、現地の政府軍部隊が慌てるような状況になっているのかも知れません。
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