米海軍トップが性的暴行防止を要請
military.comによれば、10月16日に沖縄で起きた婦女暴行事件で、下士官2人が日本で逮捕された後、米海軍は隊員による性的暴行を防ぐために、世界中の指導者に一層努力するよう求めました。
「我々の考えと祈りは、彼女と彼女の家族と共にあります。我々は彼女が耐えた悲しみと精神的外傷を計り知ることはできません。我々はそうした暴力的な犯罪行為が繰り返し、我が軍から現れたことに驚愕します」と、太平洋艦隊司令官、セシル・D・ヘイニー大将(Adm. Cecil D. Haney)、艦隊総軍司令官、ウィリアム・E・ゴートニー大将(Adm. William E. Gortney)は、11月3日に将校と下士官に宛てたメッセージで言いました。AP通信は金曜日にメッセージのコピーを入手しました。
「総員は、自由こそが戦略的意味を持つ任務であることを理解しなければ成りません。我々の戦時戦略は、一つにはホスト国が我が軍に彼らの港にアクセスさせようとする意志に依存しています。この任務の領域を助けるために、我らが水兵は海軍と我が国の模範的な親善大使でなければなりません」とヘイニーとゴートニーは書きました。
性的暴行は海軍の長きにわたる問題で、2012会計年度には、496件の水兵が関与しました。海軍は今年この問題に対処する前例のない注意を提起し、継続的な関与を希望して、海軍大将がそれは容認されない問題だというメッセージを送りました。「こうした脅威的な件数と、沖縄での悲惨な事件は、行動するためのあらゆる理由を与えます」「我々の公私両方の行為は直接、我々の戦時の備えに影響します」「この不適切な行為は受け入れられません。我々は諸君に注意と指導力を要求します」。
米海軍も度重なる不祥事に、とうとう、トップレベルからの通達を出しました。
しかし、これで問題が解決できるとは思えません。上官が注意したところで、飲酒は隠れて行われたり、上陸時に飲み過ぎたりと、管理できない場所で行われます。特に、軍隊内に居場所がない者は、飲酒に走りがちです。麻薬と違って合法的で、簡単に手に入るので、中毒になりやすいのです。
先日、佐世保市の早岐駅構内で海軍兵士が変死した事件でも、報道記事に、門限なんか気にしている奴はいないというコメントがついたくらいです(関連記事はこちら)。兵士の意識はその程度で、俺は大丈夫と思っているから問題を起こすのです。
繰り返しますが、海軍は性的暴行や深酒の防止の取り組みは、ずっとやっているのです。それでも事件はなくならないのです。今回のメッセージも大した力にはなりません。事件を防ぐ現実的な手法は、米兵の数を減らすことしかありません。
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