クラーク大尉の死因は射殺ではない

2012.5.10


 military.comによれば、米陸軍犯罪捜査部の広報官、クリストファー・グレイ(Christopher Grey)は、スカイプで家族と通話中に死亡したブルース・ケビン・クラーク大尉(Capt. Bruce Kevin Clark)の遺体には銃傷はないと言いました。

 捜査員は初期的な証拠はクラーク大尉が前へ倒れた時に鼻を折ったこと以外、身体には外傷がないと言いました。「我々はクラーク大尉が撃たれなかったと明言できます」とグレイは声明で言いました。検死は金曜日に行われましたが、毒物と組織検査は数週間かかると、米陸軍の検死官の広報官、ポール・ストーン(Paul Stone)は言いました。


 先日紹介した、アフガニスタンで変死した大尉の続報です(関連記事はこちら)。必要な部分だけを引用しました。

 やはり、クラーク大尉は銃では撃たれていなかったようです。くも膜下出血だと、激しい頭痛が突然起きる症例もあり、その種の病気による死亡かも知れません。それなら、検死で分かっているはずですが、その他の検査もやってから発表にされるのかも知れません。

 大尉の背後のクローゼットに弾痕があったなら、彼は前から撃たれたことになります。しかし、彼の前にはパソコンがあったわけで、それは多分テーブルに置かれていたはずですし、テーブルは壁の前にあったはずです。大尉には個室が与えられていたはずで、壁を突き抜けた弾丸が大尉の身体も突き抜けて、クローゼットに穴を開ける可能性は非常に低いことになります。もっとも、現場に関する情報は何もないわけですから推測に過ぎないのですが、それでも疑問を持つには十分な理由です。多分、画面には弾痕に見える何かが写っていたのでしょう。



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