イスラエルがダマスカス近郊の施設を爆撃
BBCによると、シリア国営テレビが、イスラエルのロケットがダマスカス郊外の研究センターに命中したと言いました。
大きな爆発がジャムラヤ(Jamraya.kmzファイルはこちら)の施設の近くで聞かれました。そこは西欧当局が化学兵器の研究に関与すると示唆してきました。この施設は1月にイスラエルの攻撃目標となりました。
これより前、イスラエル当局者は匿名で、金曜日にイスラエルの航空機がシリア国内でミサイルの出荷を攻撃したと言いました。ミサイルはレバノンのヒズボラに向けられていたと考えられています。
インターネットに投降されたビデオ映像は、ダマスカスを見下ろすカシオウン山(Mount Qassioun)のジャムラヤの研究センターでの爆発を映しました。住民はBBCに、この地域にある軍事基地も攻撃を受けたと言いました。
ジャムラヤ近くに住む住民は、爆発の前に「弱い地震」を感じ、ロケットが地下施設に命中したことを示唆しました。彼はシリア軍に大きな被害がでたらしいと付け加えました。
人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は、爆発が起きたときにジェット機が上空にいたという目撃談を引用しました。
今のところ、イスラエル当局からのコメントはありません。「我々はこの種の報道には対応しません」とイスラエル軍広報官は言いました。
これよりも早く、在米のイスラエル当局は、同国が金曜日にシリア領内で、ヒズボラへ引き渡されるミサイルを狙って、空爆を行ったことを認めました。
記事は一部を紹介しました。
立て続けで驚きましたが、この施設は以前にも攻撃を受けています(過去の記事はこちら)。
ロケット攻撃だったというシリア軍の主張には疑問があります。
流れから言えば、1月にミサイルを出荷しようとしたところを空爆したにも関わらず、再び同じことをしようとしたのですから、今回は前回と同じ対応では済まない。新しい、より強力なメッセージを送る必要があるという判断がイスラエル当局にあったとしても不自然ではありません。なので、まずはミサイルの引き渡し現場を爆撃し、さらにミサイルが保管されていると考えられる地下基地を攻撃したと考えられます。
この場合、精密爆撃と地下に貫通してから爆発するタイプの爆弾が必要です。弾道ミサイルでは命中精度が悪すぎて、精密爆撃ができませんし、貫通タイプの爆弾はその重量で地中に貫通するので、イスラエルの弾道ミサイルには搭載するには重すぎます。
なので、空爆の可能性が高いということになります。地中貫通爆弾は高い高度から投下するものなので、目撃者は航空機の姿を見たのではなく、ジェットエンジンの音を聞いたのかも知れません。
シリア政府がロケット攻撃だというのは、イスラエル軍機の侵入を止められないという事実を、シリア国民の目から隠すためと考えられます。
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