南スーダン首都の避難所に衛生上の危機
BBCによれば、「国境なき医師団(Medecins Sans Frontieres: MSF)」は、南スーダンの難民に対して「衝撃的なほど無関心」だと、国連を非難しました。
首都ジュバ(Juba)の国連トンピング基地で、約21,000人の人々が糞便で汚染された食糧と水で生きているとMSFは言いました。国連はまだ対応していません。
ひどく致命的な 下痢、呼吸感染症、皮膚病が施設の難民の間に起こったとMSFは声明で言いました。状況を改善する国連の怠慢は恥ずべきだと、声明は付け加えました。「雨期の最初の雨で、150個の便所が壊れ、洪水と混じり合いました。他に場所がなく、便所ひとつに65人の人々がいるため、人々は天然の排水溝に住んでいます」と、MSFの緊急コーディネーター、カロライナ・ロペス(Carolina Lopez)は言いました。「雨は半年の間ほとんど続き、より激しくなります。いま何もしないなら、すでにひどいものになっている結果は、致命的になるでしょう」。
記事は一部を紹介しました。
この問題は先月取り上げていました(関連記事はこちら)。依然として、問題が解決されず、人々が不衛生な状態に置かれています。
不思議なことに、自衛隊を現地ジュバに派遣している日本で、この問題が話題になることはありません。自衛隊が現地で撮影した映像を見ると、避難所の造成で、施設の周囲に土を盛り上げ、簡易トイレを設置していることが分かります。おそらく、こうした施設が洪水になったのでしょう。雨が盛り土の内側に溜まり、水がトイレに流れ込んで溢れたのです。造った物が崩壊しているかも知れないのに、マスコミも政治家も議題にはしません。「追加の物資を現地に送り、派遣隊に対処させろ」という声は出ません。何のための国際貢献かという疑問は、さらに強くなります。
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