元米軍捕虜が和解のために日本を訪問中
military.comによれば、月曜日、第2次世界大戦中に捕虜だった元米兵9人が70年前に拘留された場所を訪れました。
全員が90歳台の男たちは横浜市の英連邦戦争墓地で戦死した仲間のための追悼式で旅を始めました。彼らが終戦70周年を祝った時、和解が強調されました。
ヴァージニア州リンチバーグ(Lynchburg)のジョージ・ロジャーズ(George Rogers)は悪感情がないと言いました。現在96歳の彼はバターン死の行進(1942年4月)を生き延びた後で、日本で拘束され、南日本の八幡鋼工場(現新日鉄住金)で働かされました。約3年半の間に、ロジャーズは乏しい食糧を与えられ、時々暴行を受けました。彼は生き延びて幸運でしたが、看守達を悪く思わないと言いました。「軍に関係することで我々がするように言われるのと同じように、日本の男たちは同じことをします。彼らはそれをするように彼らに命じ、彼らは実行します」「それ以上に我々は生きたのです」。
1945年8月に日本が降伏した1ヵ月後、ロジャーズはアメリカに骨と皮の状態で帰国し、身長6フィート3で体重が38kgしかありませんでした。彼の医師は、彼は26歳でしたが、歯を保ったままや子供をもうけて45~50歳まで生きられないだろうと言いました。ロジャーズはまだ歯があり、子供が5人います。子供の一人ジェフリー(Jeffrey)は旅行に同行しました。「彼らは私に少しの食事も与えず、必要な時に水を沢山もらえませんでしたが、それ以上に、それはとても長い旅でした」。製鉄工場を訪問する彼の希望はかないませんでした。八幡工場は世界遺産に選ばれました。
バターンの行進の間、大勢の捕虜が捕獲者達に虐待され、ひどい、うだるような暑さの中で97km以上を歩かされました。多くは死にました。歴史家は第2次世界大戦間にアジア全域で、日本の30,000人以上を含めて約132,000人の連合軍メンバーが捕虜になったと言いました。約35,800人、約3分の1が拘留中に死に、死亡率はドイツとイタリアでの捕虜よりも数倍高いと彼らは言います。
5年前に開始された和解プログラムにより外務省の招待で日本を訪問した参加者は、大阪、横浜、神岡を含む元収容所をいくつか訪問することになっています。日本はオーストラリアとイギリスと同様のプログラムを持っています。
日本人による無情な扱いのために元捕虜の多くは依然として悪感情を持ちます。ワシントン州カマノ島(Camano)出身の94歳のアーサー・グルーエンバーグ(Arthur Gruenberg)は戻るのに70年間かかりました。元海兵隊員は1942年5月にフィリピンのコレヒドール(Corregidor)で降伏し、福岡の鉱山へ送られました。その時までに彼は片目がビタミンA不足で見えなくなりました。
グルーエンバーグは日本が戦後発展したことに感銘し、平和を愛する国であり続けて欲しいと言いました。「すべてがまったく素晴らしく、信じられません」「私は(自分の感情が)大きく変わったとはいえませんが、これ以上の戦争をしないことを望みます」。
記事は一部を紹介しました。
日本に関係があることなので取り上げました。
外務省が元捕虜を招待することは聞いていました。これに先立つ7月、三菱マテリアルが元捕虜に強制労働について企業として公式に謝罪しました。
こうした動きに逆行するのが、映画『Unbroken』が未だに日本で上映されないという問題です。私はこの映画を国内上映するためのオンライン署名活動を行っています。(署名活動はこちら)
原作が嘘の塊と批判されました。原作に日本兵が捕虜を食べたと書いてあるから、映画にもその場面がある可能性があると産経新聞と週刊文春が書き、丸山元人のように語り部のザンペリーニは嘘つきで、原作者のヒレンブランドは無知だとする本も書いた者もいます。丸山が虚偽と決めつけることの一つ、ザンペリーニら3人が太平洋を漂流中に日本の爆撃機から銃撃を受けた件については、私の調査により戦闘日報に銃撃した記載があることが判明し、一次資料により裏付けがとれています。彼は推測を巡らしただけで、何ら調査を行っていないのです。(検証記事はこちら)
元捕虜たちの証言は大体において一致しており、日本を貶める目的で、事実を歪曲するはありません。たとえば、記事中にあるようなビタミン不足で失明した兵士の話は私も本で読んだことがあります。戦後の戦犯訴追では虐待への報復で虚偽の申告がなされましたが、いまさらそれをやってもタイミングを逸しているというものです。
悲しいことに、いま、日本人の側が過剰反応しているのです。アメリカではキリスト教の団体が集団で鑑賞しているようです。反日プロパガンダが目的なら、そうした団体が集団鑑賞するはずです。「汝の敵を愛せよ」と教える教会が反日目的で上映会はしません。
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