クルド労働党幹部がスレイマン・シャー作戦を語る
hawarnewsagency.comによれば、クルド労働党(PKK)執行委員会のムラト・カレイラン(Murat Karaylan)がスレイマン・シャーの墓を移動する作戦について述べました。
カレイラン氏は、スレイマン・シャーの墓を映す作戦がクルド民主連合党(PYD)とクルド人民防護隊(YPG)の承認を必要としたと言いました。彼はトルコがイスラム国と干渉しないという合意に達していたとも言いました。彼は戦闘がなかったのだから軍事的勝利は明白ですが、むしろ外交をうまく使った結果だと言いました。
スレイマン・シャー作戦で、クルド軍が果たした役割は何ですか?
クルド人民防護隊司令部の声明によると、トルコ当局はコバネ州当局、YPG代表、PYD代表と5回の会議を開き、スレイマン・シャーの兵士を救出するために許可と支援を要請しました。長い会議の後、PYD、YPG、州当局は承認しました。私はこれが外交関係を発展させ、両者にとって有益だと考えます。
発表された声明では、作戦へのYPGの役割に言及していません。なぜでしょうか?。
公正発展党(AKP)は常に、世論に影響させるため発表したいと思うものは発表します。ダウトオール首相(PM Davutoglu)はどの権威筋からも許可や援助を受けたことを否定しました。この件で、戦闘地域に入り、発砲することなく作戦を実行する可能性がどれだけありますか?。クルド人のこととなると、トルコ政府とAKPはいつもこうです。コバネ市を通り抜け、33km移動しました。治安部隊は随行し、支援を提供しました。少なくとも感謝したり、使われた言葉を避けることができたはずです。誰もがトルコの抑止力に気がついています!。イスラム国はトルコの支援を受け、戦車60両でコバネを奪おうとしましたが、できませんでした。イスラム国を阻止した力はトルコも阻止できるのです!。しかし、クルドのコバネ州はクルド人で、力のないクルドとして無視されます。これが確立された認識なのです。私は一日中、トルコのメディアを見ていましたが、そのすべてが似た態度でした。
チャヴシュオール外務大臣(Minister Cavusoglu)は国境の向こう側100メートルがトルコの新しい領域だと言いました。これについてコメントしてもらえますか?。
その土地はクルディスタンの国民が所有しています。シリア政府はカラコザク(Karakozak)に前の墓の場所を与えました。ジャブラ城(Jabar)の元々の場所はさらに南でした。しかし、アシマ村(Ashma)はコバネ州にあります。進展の中で血を流し、YPGは10日前にそこを解放したばかりです。
最後に、あなたはこの問題に関して何を言いたいでしょう?。
我々はこの作戦に反対ではありませんが、誰もが現実に気がつくべきです。AKPとイスラム国の関係が再び明らかになりました。私はトルコがイスラム国を支援したり協力する様々な方法を放棄することを望みます。私はコバネ州が提供した重要な支援を忘れず、通商停止を解除することも望みます。回廊を開くのではなく、貿易のために国境を開くべきです。我々はこの支援を行ったコバネのクルド人に続いて、クルド人への敵意に基づくものではなく、よき隣人であることに基づいて、AKPが互恵的なステップを踏み、歩み寄りを進めることを望みます。
記事はカレイラン氏との一問一答の形を取っています。
戦闘がなかったのは、この周辺にイスラム国の民兵がいなかったのではなく、イスラム国とトルコが密約を交わしていたためのようです。
恐らく、この密約のためにトルコはイスラム国に金を払うなどの便宜を図ったはずです。これで分かるのは以前から、スレイマン・シャーの墓を攻める姿勢を見せながらも、イスラム国が実行しなかったのは、その都度、水面下で交渉が行われ、トルコがイスラム国に利益提供をしたからだと考えるのが合理的です。これで疑問が氷解しました。
それに比べると、トルコがクルド人に何の礼もしないのは疑問です。クルド人にも、かつてのようにテロに訴える道は選ばなくなっています。敵の敵は味方だとしても、シリアとイラクに広大なイスラム国の領域ができた時、トルコは安心していられるのでしょうか?。
さらに、日本人人質事件について考えると、日本政府がこれほどイスラム国に太いパイプがあるトルコを捨て、ヨルダンに対策本部を置いたことが悔やまれます。元々、外務省に交渉能力がないことは明らかでした。警察庁はトルコを選ぶべきだと主張しましたが、それが正しい選択だったのです。アルジェリア日本人人質事件に続いて、安倍政権が再び失敗を繰り返したということです(アルジェリア事件についてはこちら 1・2・3)。
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