米軍がネパール震災支援へオスプレイを派遣
military.comによれば、米軍はティルトローター機のV-22「オスプレイ」4機と通常型ヘリコプター、隊員150人を自身の復旧活動を促進するために送っています。
第3海兵遠征旅団指揮官、ポール・ケネディ准将(Brigade commander Brig. Gen. Paul Kennedy)は、太平洋司令部の先発隊と共に水曜日にカトマンズに到着し、オスプレイは土曜日に到着すると言いました。
ネパール政府は少数のヘリコプターしか持たず、4月25日の地震(6,200人以上が死亡)で孤立した村へ支援物資を急送しています。
「我々はかなりの物を運んでいますとケネディ准将はアメリカの資産について述べました。それはグアムの航空管制を統制でき、飛行場を修復し、重装備で補給品を荷下ろしする空軍要員を含みます。
オスプレイとUH-1「ヒューイ」ヘリコプターは救援物資と人員をカトマンズの国際空港から遠くの地域まで運ぶ任務に就きます。オスプレイとヒューイ3機に加えて、空軍のC-17「グローブマスター」4機と海兵隊のKC-130が2機その他の米軍航空機が支援します。
ヘリコプターが飛ぶ場所の一部は海抜18,000フィート以上(5,486m)です。オスプレイはアフガニスタンで広範な任務を経験し、2013年のヘイヤン台風後の救済活動でフィリピンに展開しました。ヒマラヤ山脈で飛ぶことは新しい挑戦だとケネディ准将は言いました。「彼らはこれに近いことを何もしていません」と彼は言いました。
しかし、ネパールの任務は第3海兵遠征旅団が対処するために準備してきたことです。部隊は2013年にネパールで2回、地震への対応を訓練し、昨年再び行ったとケネディ准将は言いました。「陸地に囲まれた国に水陸両用部隊来ることはなさそうに思えますが、これは我々が数年来予想したものです」。災害訓練でネパールを訪れたケネディ准将はカトマンズでみたい美しいレンガの建物は地震で瓦礫と化したと言いました。
地震が起きた時にネパールで寒冷気象訓練中だった沖縄の陸軍特殊部隊の対応は印象的だったとケネディ准将は言いました。「彼らはエベレスト山へ行き、人々を退却させ始めました」「それはベースキャンプではありませんでした。彼らは山へ登り、人々を退却させていました」兵士たちは、Google社の重役、ダン・フレディンブルグ(Dan Fredinburg)の遺体を山から回収したと彼は言いました。「彼らはそれを行うと、下山して村へ行き応急手当てと捜索救助も行いました」。
記事は全文を簡単に訳しました。
旧式のUH-1が派遣されたことより、オスプレイが派遣されたことが意外です。
UH-1は小型で輸送機で運搬できる利点があります。旧式でもこういう時に役立ちます。しかし、ネパールのような高度が高い場所で、オスプレイがヘリモードで飛べるかは疑問です。
軍事オタクは、オスプレイは固定翼モードで長距離を飛べ、ヘリモードで垂直離着陸ができるから、沖縄から自力で現地に入り、ヘリコプターとして救援物資の輸送に使えると考えるかも知れません。「オスプレイはこの種の任務に最適だ」と。
しかし当サイトでかつて紹介した記事によると、オスプレイは高度より高空でヘリモードで飛べず、墜落するとされます。(記事 1・2)
航空専門家がV-22は高度4,000フィート(約1,219.2m)以上でホバリングできないことを批判していたのに、高度5,226フィート(約1,592.9m)での作戦が実施され、オスプレイが墜落する事件があったのです。
カトマンズのトリブバン国際空港の標高は1,338mで、ヘリモードでは着陸できません。このことは軍事ウオッチャーには興味深いことですトリブバン国際空港とその他の空港でヘリモードで離発着するオスプレイの映像が出てくるかどうか、オスプレイがどの地域でどんな任務に就くのかで、ことの真偽が判断できます。
ネパールの空港の高度は以下の通り。
空港名 |
標高(m) |
ジョムソン空港 |
2682 |
タプレジュン空港 |
2420 |
テンジン・ヒラリー空港 |
2800 |
ネパールガンジ空港 |
165 |
ポカラ空港 |
827 |
オスプレイは着陸できる標高の空港2ヶ所とその他の平地でのみ垂直離着陸を行うのか。固定翼機モードだけで、空港を選ばずに活動するのか。これから報じられるニュースに注目する必要があります。このことには非常に興味が湧きます。
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