シリア反政府派が少数派の反撃で撤退
alarabiya.netによれば、シリアの少数派ドゥルーズ派(Druze)がシリア南部の戦いに参加しました。
人権団体「The Syrian Observatory for Human Rights」は金曜日、反政府派は木曜日に空爆と近くのスェイダ(Sweida)のドゥルーズの派戦闘員により部分的に占領した基地から追い出されました。
スェイダのドゥルーズ派の指導者は、火曜日に出された軍の要請に応え、スェイダの若者は使用されなくなったアル・ターラ航空基地(al-Thala・kmzファイルはこちら)を奪還するのを助けたと言いました。反政府派の指導者は政府側が基地に増援を送ったことを認めました。
ドゥルーズ派の社会はシリア、レバノン、イスラエル、ヨルダンに広がっています。彼らの宗教は他の宗教の要素を取り込んだイスラムの分派でアルカイダとイスラム国から異端とされています。
一部のドゥルーズ派指導者は水曜日にアル・ヌスラ戦線がシリア北西部でドゥルーズ派の村の住民20人を殺害した後、親族が現実の脅威にさらされていると警告しました。この事件はアル・ヌスラ戦線が家を応酬しようとして起こりました。
シリア南部でアサド政権と戦う武装勢力はアル・ヌスラ戦線を含みますが、過激派イデオロギーを共有せず、ドゥルーズ派の不安をおさめようとしています。彼らはアラウィ派のアサド政権が彼らの不安を支援を強化するために利用しようとしていると言います。
彼らの役割は基地への攻撃を撃退する上で重要だと、人権団体の代表、ラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdulrahman)は言いました。「彼らが動員されなければ、(武装勢力は)撃退されませんでした」「反政府派は退却しました」。
基地を攻撃したある反政府グループの指揮官バシャル・アル・ゾウビ(Bashar al-Zoubi)は金曜日に基地はまだ政府の手にあると言いました。
ドゥルーズ派指導者のシェイク・アブ・カリド・シャーバン(Sheikh Abu Khaled Shaaban)はスェイダの若者は国家防衛隊(the National Defense Force)とシリア軍側で戦う「国民委員会(popular committees)」との傘下にある空港を含む数カ所の地域に展開していたと言いました。
国営テレビもスェイダ住民多数が政府軍と国家防衛隊に参加したと言いました。
「物事は状況の沈静化と完全な統制へ向かっています」とシャーバンは言いました。
記事は一部を紹介しました。
10日付けの記事で紹介した戦いですが、心配した通りの展開になっています(過去の記事はこちら)。
記事にははっきり書いていませんが、反政府派は占領した第52旅団から追い出されたようです。懸念した近くにある航空基地の支配ですが、やはり、追い出されたとのこと。基地の名前もアル・ターラ航空基地で、すでに放棄された基地と判明しました。
この展開はシリアの反政府派が過激主義と手を組む上で不可避の問題です。
まだ逆転があるかもしれませんが、遅々とした進展には失望させられます。
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