イエイ川州で反対勢力と交渉するチームが結成
8日付けのsudantribune.comによれば、南スーダンのイエイ川州(Yei River)知事は、この地域で武装した反体制派と交渉するために宗教と傑出したコミュニティ指導者からなるチームを招集しました。
デビッド・モーゼ・ロンコンガ(David Moses Lonkonga)はこれを国営放送局SSBCで、チームは紛争において格闘派と接触する異なる信仰に基づいたグループ、学会、非政府組織の代表で構成されると発表しました。
「コアとなる交渉チームは交渉の立場を作るのに参加し、この地域の武装反体制グループとの交渉のプロセスを政府に報告します」と声明はいいます。
ロンコンガは、彼のリーダーシップで和平のために行った治安対策のために、彼の州はここ数日、比較的穏やかだとも主張しました。
略奪や嫌がらせをすることが分かった治安部隊のメンバーを逮捕し、処罰するこことを含め、いくつかの対策がこの地域で取られ、政府はイエイの街頭をパトロールするために、軍隊と民間警察、消防隊、野生動物管理官から成る準軍事部隊を結成したと、彼はいいました。
「武器を持って私服で街をうろつく兵士たちは軍服を着た者たちよりも不道徳です」と知事はさらに強調しました。
知事はこれらの発言を、国連と停戦・政権移行安全体制監視機構(CTSAMM)がそれぞれイエイを訪問した間に行いました。
イエイの物理的インフラの代表者のジェイコブ・アリゴ(Jacob Aligo)によれば、新しく創設されたイエイ川州住民は和平を待ち焦がれています。和平は難民が彼らの家に安全に戻らせます。
「数千人の民間人は食糧、隠れ家、医療のない状態でブッシュの中に閉じ込められています」と彼はいいました。
イエイ川州知事の顧問、ムキ・バタリ・ブリ(Muki Batali Buli)は長続きする和平をもたらす上での課題は、武装グループの指導者と接触するために関係する利害関係者の無能さであるといいました。
ブリは継続する対話が新しいページを語り合い、緊張を弱め、コミュティの中で信頼と信用を構築するといいました。「我々は、兵士が人々に希望を呼び戻し、彼らの間に急増する不信を減らすように、民間人を傷つけるのを止めるために我々の兵士と話し合う必要もあります」と彼はいいました。
CTSAMMのメンバー、ダン・リゼル(Dan Lizzul)は、国内の武装する軍隊すべては戦闘中に国際人道法と人権法を尊重しなければならないといいました。「プロの軍隊はほかのプロの軍隊とだけ戦います。彼らは民間人に攻撃、強姦、嫌がらせをしません」と彼は強調しました。
イエイ川州を支配したとの武装反対勢力の初期の主張は、サルバ・キール大統領(President Salva Kiir)に従う政府派軍隊により否定されました。
イエイ川州の知事がこういう決定をしたということは、ここに反対勢力がいるということです。イエイ川州はエクアトリア地方の一部です。先日、南スーダン軍のルル・コアング・ルアイ准将が「エクアトリアに反対勢力はいない。武装犯罪者集団いるだけ」と説明しました(過去の記事はこちら)。それならば、ロンコンガ知事はチームを作らなくてもよかったはずです。イエイ川州とエクアトリアについては、上のリンクを参照して下さい。
さらに政府軍兵士が半分暴徒としてうろついていて、州知事はそちらにも対処しなければならない状態です。南スーダン軍は軍隊とは名ばかりのならず者集団です。
南部で反対勢力が強まれば、士気が低い南スーダン軍は総崩れになる可能性もあります。情勢はよく見えませんが、そんなシナリオも考えておくべきでしょう。
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