オスプレイが熊本地震救援に派遣
今朝は、熊本地震が起きた地域をGoogle Earthで確認しました。私は九州へ数回しか行ったことがなく、土地勘がないので、まずは地形をざっと確認する必要がありました。震源の位置と被害が出ている場所を中心に確認しました。
熊本市立病院が倒壊する恐れがあるというのは驚きです。病院のホームページには「昭和54年、昭和59年、平成13年の増改築により、現在の病院が完成しました。」との記述があります。古い建物もあるようですが、新しい技術で改築されているのに建物が傾いているようです。
宇土市役所は震源から南西へ離れているのに半壊しました。八代市役所も南西に離れていますが、倒壊の恐れがあるとされます。これらは建物の強度に大きな問題があったと考えるべきでしょう。
公共施設の耐震性は緊急的に点検を行い、強度補強、立て替えを実行すべきです。改めてその重要性を感じます。一般住宅も含めて、耐震化、難燃化の技術開発も進めて欲しい。
川内原子力発電所は震源からかなり離れていて、現在のところは大きく揺れておらず、施設は正常に稼働しています。発電を継続するとの発表も出ています。確かに、これまでは問題が起きるような状況ではありません。しかし、今回動いた活断層が仙台方面へつながっており、今後どうなるかが分からない以上、放射線による被害を出しかねない原発は停止するのが妥当でしょう。四国伊方原発は7月に再稼働の予定ですが、「災害は忘れた頃にやって来る」との格言を思い出すべきですね。数ヶ月後に四国で大地震が起きないとは言えません。
米海兵隊がオスプレイを派遣することに決めました。これで山間部への輸送ができると喜んでいる人をネット上でみかけます。オスプレイの能力には制約が多く、土が露出した土地に着陸しようとすると、砂塵を巻き上げたり、周辺の物を風で壊したりします。中谷防衛大臣の「迅速に輸送するにはオスプレイが必要」との発言はあまり意味がありません。オスプレイの輸送能力は他のヘリコプターに比べて低いのです。オスプレイにできることは他の輸送ヘリコプターにもできます。報道によれば、南阿蘇村の白水運動公園に着陸するとのことです。ここは広さは十分ですが、舗装はされていません。野球などをやるための場所で、芝生と土の地面です。周囲には立木もあります。あまり着陸適地とは思えません。ニュース映像が出るでしょうから、結果を見たいと思っています。
|
写真は右クリックで拡大できます。 |
オスプレイは砂塵が巻き起こりやすい場所で墜落した事があります。昨年のハワイで起きた事故はそういう原因でした(事故のビデオ映像はこちら)。同じ年、ネパールでの救援活動では、オスプレイが苦戦する姿が報じられました(関連記事はこちら)。
|