南スーダンに新しい反政府派が誕生

2016.9.26


 sudantribune.comによれば、南スーダンの元農業大臣、ラム・アコル(Lam Akol)は、非武装及び武装反政府派と数週間協議した後で、新しい反政府派を立ち上げました。

 「国家民主主義運動(The National Democratic Movement: NDM)は、我が国をどん底へ引きずり込むことへ向けられた、全体主義者、汚職と民族主義的なジュバの政権に対して現場の人々と共に運動を行うために生まれました」と声明はいいました。

 彼は新しい反政府派を、国民の多数が極度の貧困、無教育、非識字、そして文化的後進性で数世紀前の状態からの転換に集中するために、この国で政治論を望む民間の社会運動家と共に社会的で民主的な政治勢力を団結する戦線だと説明しました。

 この運動は、歴史的、哲学的展望を支える自由、平等、正義、友愛、連帯の基本的価値観に基づいた国家民主革命の原理と概念の上に成り立っていると、声明は説明しました。

 これらの価値観は、公民、政治、経済、社会、文化の権利についての国連条約で規定されるように、基本的な権利と自由へ言い換えられると、声明は強調しました。

 「最初から明らかにしなければなりません。NDMは同じ羽の他の者へ彼らを置き換えるために、ジュバの人たちを変えるだけではありません。本物の政府建設、国家建設をもたらす国の根本的な変革を求めます」と声明は強調しました。

 彼は新しい派閥はレイク・マシャル元第一副大統領(Riek Machar)のSPLM-IOと緊密に活動するともいいました。

 声明は著名な政治家が新しい派閥のために軍隊を得るかは明らかにしませんでした。


 記事は一部を紹介しました。

 ラム・アコルは先月、南スーダン政府の現状に抗議して、職を辞していました(関連記事はこちら)。

 マシャル派と一緒に動くとはいいながら、より非暴力的選択をしそうな感じですが、まだどうなるかは分かりません。

 マシャルが「The Sentry」の報告書のために表舞台に出られないなら、アコルが代わりにその役目を務めるという展開もありそうです。

 キール大統領が気色ばんで、アコル派を弾圧すると、国際社会はいよいよ武力行使を考えるようになるでしょう。

 キール大統領が自ら退陣する可能性はなさそう。

 まだまだ、南スーダンに平穏な日は来そうにありません。

 


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