南スーダンが再び地域防護部隊の派遣を拒否
sudantribune.comによれば、南スーダン政府は現在、国の治安状況が向上したと主張し、地域防護部隊の派遣を受け入れないといいます。
Sudan Tribuneとのインタビューで、治安問題担当大統領顧問、タット・ギャトラク(Tut Gatluak)は、地域防護部隊をおく必要があるかどうかに疑問を呈しました。
「彼らは治安について話し合いましたが、現在、治安状況はよくなりました。ジュバ(Juba)は安全で、誰もが目撃者です。クリスマスと新年の祝賀はうまくいき、現在、治安状況がよくなったので、自由に移動できます。国家の対話がはじまり、協定は実行されています」とギャトラクはいいました。
SPLA-IO軍の宿営所場所は合意され、これらの地域へ彼らが移動するために指示が与えられたと、彼は付け加えました。
南スーダン国防大臣、クオル・マヤング・ジュク(Kuol Manyang Juuk)は、戦闘は未だにジュバの中に存在しており、防護部隊の派遣を正当化する必要があるの主張を同じように否定しました。
「我々は南スーダンの中に問題があり、そうした課題を解決することが政府としての任務であることを認めます」と、ジュクはジュバでの社交的集会でいいました。
彼は地域防護部隊の派遣要請を正当化し、その他の声を支持するために個人からのレポートをまとめたと国連を非難しました。
ジュクは和平と復活させ、国を安定させるのを助けるために統一政府を支援するよう国際社会に求め、和平協定の復活を求める要請を拒否しました。
「南スーダン共和国における紛争解決の合意に関して再交渉を要求する個人がいます。これは他国の主権に対する干渉で、我々はそれをまったく拒否し、私は南スーダン国民にこれを拒否するよう呼び掛けます。我々は玩具ではありません。国家です」と彼は強調しました。
また南スーダンのわがままが始まりました。年末年始が穏やかだったことを口実に地域防護部隊を拒否してきました。
国際社会が懸念しているのは、南スーダンの継続的な安定であり、たまたま半月程度が穏やかだったからといって、その見解が変わる訳ではありません。
何か理由を与えると、すぐに自分が都合がよい方向へ持っていこうとするのが南スーダン政府です。
「我々は玩具ではありません。国家です」というのなら、なぜ、政府の中枢で頻繁に大金が消える事件が起きるのか?。南スーダンが国家としての形をなしているとは思えません。
こうなると、先月出た「外国部隊を尊重しろ」との軍隊への命令も疑わしくなります(関連記事はこちら)。日本政府から南スーダン政府へ何らかの密約がなされた可能性が高いと私は考えますが、駆けつけ警護を開始するのに合わせて、南スーダン政府が軍隊に外国部隊を尊重しろと命じたのです。
南スーダン政府は外国人をできるだけ国内から追い払いたいのです。外国の目を減らし、反政府派を掃討し、ディンカ族だけの国家を作りたいのが本音です。隣国を利益誘導で懐柔し、国連の影響力を減らしたい訳です。
どうも南スーダンにいいようにやられている感じしかありません。それなのに、日本政府は南スーダン政府に貢献することで国際貢献をしていると、国民に説明しています。現状はそんな説明を越えたところにあり、日本は南スーダンで何もコントロールしていないのです。
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