掃討作戦


 デモ版のシナリオはユニットが多く、ターン数も多く、入門者にとっては訳が分からない可能性が高いので、製品版のシナリオを使って、簡単な練習問題を用意しました。このシナリオは商品版にしかついていませんが、ユニットが少なく、ターンも少ないので考えやすいでしょう。もっとも、これだけの情報で考えるのは難しいのですが、作戦の概要をイメージできれば十分です。


シナリオ名 Team Murray
マップ
MAP 001C(右クリックで拡大できます)
シナリオの時間制限
60分
解 説
1個米海兵隊ライフル銃中隊(機械化)と1個戦車小隊が目標Aの西側5kmにいる。目標AはOPFOR自動車化ライフル銃小隊(BTR)と戦車小隊によって占領されている。
 
米海兵隊
OPFOR
任 務
目標Aのすべての敵軍を掃討せよ。(米軍は目標AからOPFORユニットが一つもいなくなった時点で勝利を得る) 目標Aを占領せよ。最低1個のOPFORユニットを目標A内に常に存在させること。
戦闘序列
ライフル銃中隊(機械化)×1
戦車小隊×1
自動車化ライフル銃小隊(BTR)
戦車小隊×1
マップ外
砲撃
航空支援
155mm榴弾砲×1
事前の航空支援は計画されていないが、非計画的な航空支援のチャンスがある。
152mm榴弾砲×1
事前の航空支援は計画されていないが、非計画的な航空支援のチャンスがある。


【ヒント】

 米海兵隊はマップ西端の青枠の区域、OPFORは赤枠の区域に配備されます。シナリオの説明だけでは登場する部隊を把握できないので、さらに詳しく説明します。

M1A1D戦車 ×4
AAVP7歩兵戦闘車 ×3
(ライフル銃分隊×3、7.62mm機関銃チーム×2、SMAWチーム×2、ATGMチーム×3)
AAVP7歩兵戦闘車 ×3
(ライフル銃分隊×3、7.62mm機関銃チーム×2、SMAWチーム×2、ATGMチーム×3)
AAVP7歩兵戦闘車 ×3
(ライフル銃分隊×3、7.62mm機関銃チーム×2、SMAWチーム×2、ATGMチーム×3、60mm迫撃砲チーム×3)
81mm迫撃砲搭載ハンヴィー ×2



 M1A1D戦車は強力な攻撃力と防御力を持ちますが、AAVP7歩兵戦闘車は装甲が薄く、対戦車ミサイルや戦車砲の餌食になります。ハンヴィーも同様に防御力は脆弱です。SMAWは対戦車ランチャーで、近距離でのみ命中率は良好です。ATGMは対戦車ミサイルで、遠距離でも命中率は良好です。

 AAVP7歩兵戦闘車には1ユニットだけ、60mm迫撃砲チームを持つユニットがあります。マップ外からの155mm榴弾砲、81mm迫撃砲搭載ハンヴィーと合わせて、支援砲撃は同時に3カ所まで照準点を定められます。すべての砲兵隊の砲弾は、人員に対して有効なHE弾が中心ですが、発煙弾も少数有しています。155mm榴弾砲は、装甲部隊に対しても有効なICM弾を若干保有しています。

 OPFORのBTRの防御力は脆弱ですが、T80戦車は強力です。また、歩兵部隊は掩蔽壕に入っています。OPFORの対戦車ミサイルはAAVP7やハンヴィー、M1A1Dにとっても致命傷となり得る攻撃力を持っています。目標Aの西側にある平原を突っ切って目標Aに突撃しても成功しないでしょう。OPFORの車両は赤外線照準器を装備しています。つまり、発煙弾の遮蔽を通して目標を視認できるのです。

 照準線が通かどうかの判定に関しては、チュートリアルの説明を参照してください。なお、マップ上の正方形状に仕切られているのは1000mを示すグリッドです。

 1時間で勝負を決めるシナリオなので、移動力の小さい歩兵部隊は極力下車させない方が有利です。車両部隊も迅速に動かさないと時間切れになる可能性が大です。

 解答のページへ


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.