強姦で在韓米軍兵士が6年の刑
隣国の韓国で米兵に重い刑罰が下ることになりました。military.comによれば、ケビン・ロビンソン1等兵(21歳・Pvt. Kevin Robinson)は夜に酒を飲んだ後で、17歳の少女の家で彼女を強姦し、彼女のラップトップを盗んだ件で刑期6年を宣告されました。
刑務所への監禁に含めて、ロビンソンの個人データは10年間、韓国で報道機関が利用できます。裁判長は判決文朗読の際に、法廷は犠牲者の年齢、彼女が酔っていたという事実、ロビンソンには韓国で犯罪歴がないこと、犠牲者への残忍性の欠如を考慮したと云いました。また、刑期の長さは韓国の最高裁判所の委員会が推奨するガイドラインに一致すると言いました。
ロビンソンの弁護士は被告が控訴するかどうかは未定だと言いました。裁判の間に、ロビンソンはオーラル・セックスはしたが、性交はしていないと証言しました。公判で、検察と弁護側両方は直接的証拠はないと認めましたが、ユン・ビョンジョン検察官は血液と精液の染みといった現場から収集された十分な状況証拠があると言いました。
在韓米軍では他に、ケビン・リー・フィリッピン1等兵が10年の刑期を受けたことがあり、これが過去20年韓国では米軍の軍人が受けた最長の刑期とされています(関連記事はこちら 1・2)。
フィリッピンの事件では、被害者が宿泊中の施設に彼が侵入して事件を起こしています。ロビンソンの場合、被害者が飲酒していたことから、彼を家に入れることに被害者が同意していたとみられます。それが刑期の差に表れているのだと考えられます。
こうした事件を防止するために、米軍も様々な取り組みをしているのですが、根絶し切れない部分はあります。在日米軍を抱える日本も,こうした問題は無視できません。起訴された場合は、裁判で裁かれるものの、不起訴にする事例が多いことも明らかになっています。琉球新報が2009年に、在日米軍の軍人が公務外で起こした刑事犯の不起訴率は2001〜2008年で83%にもなると報じています。この変な遠慮のような自主規制に何の意味があるのか、私にはまったく分かりません。こういう配慮をしても、アメリカからはなんの利益も提供されないはずです。
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