NATO軍が中央アジア諸国に補給ルートを開設へ
military.comによれば、NATO軍はパキスタンを完全に回避する、主要な補給路を中央アジアのウズベキスタン、キルギスタンとカザフスタンに設けることで合意に達しました。
NATO軍はすでにロシアと合意に達しており、今年後期に撤退のペースが高まる時に陸路でヨーロッパに車両と荷物を運べます。
NATO軍がパキスタン軍を誤爆してから数ヶ月の停滞のあと、パキスタンの指導者は補給路の公証人が進展していると言いました。しかし、当局者は両国はわずかな進展しか見ていないと言いました。
中央アジアのルートは、それよりも6倍安価とされるパキスタンのルートが完全に再開後しない場合への備えです。
「この合意は色々な新しい選択肢の範囲と我々に必要な堅固て柔軟性のある輸送ネットワークを与えます」とアンダース・フォー・ラスムッセンNATO事務総長(Secretary-General Anders Fogh Rasmussen )は言いました。彼は新しい取り決めはロシアとの合意を一層効果的にすると言いました。ロシアはウリヤノフスク(Ulyanovsk)の空軍基地に補給センターを建てることを提案しています。
北部ルートはパキスタンを通るよりも6倍も高額ということはすでに紹介しました(関連記事はこちら)。ウリヤノフスクの基地をロシアが提供する話も先に紹介しました(関連記事はこちら)。
それでもパキスタンとの交渉が成立しなかった場合に備えて、こうした交渉を行わなければならないのです。軍事を扱う者として、これは米軍の当然の仕事です。
このように、戦争は起こり得る事態に備えて、先に手を打っておくものなのです。対テロ戦が始まった時に誰がこういう事態を予想したでしょう。実際、対テロ戦の費用はうなぎ登りで、アメリカの財政を圧迫しました。さらにハリケーン・カトリーナのような大規模な自然災害、リーマンショックのような経済危機など、予測しがたい事態により、財政圧迫はさらに進みました。
ここから得られる教訓は、戦費は予定よりも増え、不測の事態の追加は起きるものだとみなし、臆病なほど慎重であるべきということです。これを楽観視する意見はまず疑ってかかり、十分な根拠があるかを考えなければなりません。
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