シリアとイスラエルが石油で取引?
alarabiya.netによれば、アサド政権に反対するシリア人の豪商が、シリア政府がイスラエルとシリア政府が、シリアの石油を直接移送する、経済的、政治的な取り決めをしたと言いました。
元国防大臣のムスタファ・トラス(Mustafa Tlass)の息子、ファイラス・トラス(Firas Tlass)は、この取り引きとマフムード・アル・ズウビー首相(Mahmoud al-Zuabi)の自殺を関連づけました。一部の者は、ズウビーは秘密の合意を公にすると脅して、殺されたと主張します。トラスは、殺されたり、ズウビーのように自殺を強いられることを恐れ、その時にこの情報を明らかにしなかったと言いました。
ズウビーは1987年11月1日から2000年3月7日まで、ハーフェツ・アル・アサド(Hafez al-Assad)政権下で首相を務めました。2000年5月、アサド大統領はズウビーを、フランスのエアバス社とのスキャンダルを理由に、バース党から追放しました。自宅軟禁中の2000年5月、彼は銃で自殺したとされます。トラスは、「我々はこの『農場』の番人でした」と言って、シリア政府はシリアを農場のように運営したと主張しました。
彼は、父のムスタファ・トラスはハーフェツの時代の初期に完全な政権のパートナーだったと付け加えました。「父は(当時)政権の重要なパートナーでしたから、その時代の責任があります」。しかし、彼の父と政権の関係は、バシャル・アル・アサドの時代に終わったと、彼は付け加えました。
記事には、アサド大統領の母方の従兄弟で、豪商のラミ・マクロウフ(Rami Makhlouf)との関係を一切否定したことも書いてありますが、省略します。
トラス家に関する記事は、かつて2度、当サイトで紹介したことがあります(関連記事はこちら 1・2)。この記事にあるマナフ・トラスはファイラスの弟です。
シリアとイスラエルの取引の真偽は分かりませんし、取引の中身に関する詳細は記事には書かれていません。
自殺したズウビーは、アサド大統領政権下で首相を務めながら、アサド大統領が2000年にはじめた汚職追放運動の中で追放され、自宅で謎の自殺を遂げた人物です。自殺の理由は様々な説があり、また新しい説が加わったことになります。
今のところ、この記事の信憑性は疑問視しています。
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