イスラム国がハーティ・ジョンの死亡を認める

2016.1.20


 military.comによれば、イスラム国はイギリス人過激派の「ジハーディ・ジョン(Jihadi John)」が、11月にラッカ(Raqa)で無人攻撃機の攻撃により死んだことを確認しました。

 モハメッド・エムワジ(Mohammed Emwazi)として生まれ、彼は西欧人の人質を斬首する一連のビデオ映像に覆面をして登場する過激派グループの処刑人として知られました。

 グループのオンラインマガジン「Dabiq」の中で、イスラム国はエムワジが11月12日に、乗っていた車がラッカで無人攻撃機による攻撃に狙われた時に殺されたと言いました。

 11月13日、米軍はこの時、27歳のエムワジが車で移動中に無人攻撃機の攻撃で死んだのは相当に確実だと言いました。

 情報機関筋はしばらくの間、エムワジを追跡していたと、バグダッドの軍報道官、スティーブ・ワーレン大佐(Colonel Steve Warren)は言いました。「この男は鬼畜でした。彼を殺したことは多分世界を少しよい場所にします」。

 ロンドンのコンピュータプログラマのエムワジは、イラクに起源を持つ無国籍の家族に生まれました。彼の両親はクウェートな市民権を得る望みが破棄されたあと、1993年にイギリスへ移動しました。ロンドンへ家族が移動した時、エムワジは6歳でした。彼は北ケンジントン(North Kensington)で育ちました。ここは近年、イスラム過激主義のネットワークが発見された、緑が多い中産階級の地域です。


 記事は一部を紹介しました。

 エムワジ暗殺の記事はすでに紹介していました(過去の記事はこちら )。イスラム国も認めたことで、彼の死は確実になりました。

 しかし、彼が本当に処刑人だったかは疑問が残ります。彼が被害者の首を切る映像は編集されており、首を切ったのは別人と考えても差し支えないのです。つまり、彼は喋るのが仕事で、処刑の技術はなかったか、あっても公衆にさらせないほど下手だった可能性があります。この疑問は1年近く前に指摘していました(過去の記事はこちら)。

 イスラム国がエムワジの死を認めたのは、新しい公報担当者が見つかったからです。最近、別の男、元ロンドン市民のシドハサ・ダー(Siddhartha Dhar)がジハーディ・ジョンと似た役目を務めるようになりました。

 


Copyright 2006 Akishige Tanaka all rights reserved.