サウジのシリア介入は特殊部隊が中心
alarabiya.netによれば、サウジアラビアのアデル・アル・ビュビア外務大臣(Adel al-Jubeir)は木曜日、同国のシリアにおける米主導の地上戦はイスラム国と戦うことに集中し、アサド大統領を標的としないと述べました。
「サウジアラビアはダーイシュを殲滅することを目標として、同盟国の一部としてシリアに特殊部隊を送る準備があると表明しました。これは使命であり責任です」とビュビア外務大臣は言いました。
サウジ政府はアサド大統領の強力な反対者でしたが、ジュビア大臣はサウジ軍の参加はイスラム国と戦うことを最優先としていると言いました。「今のところ、地上軍や特殊部隊の目的はダーイシュから領域を奪うために彼らと地上で戦うことです」「もし、彼らがシリアに入ったら、これらの部隊はダーイシュと戦う国際同盟の枠組みの中で活動し、一方的な作戦にはなりません」。
任務はシリア軍に対するう作戦を含むために拡大し得るかについて尋ねられるとジュビア大臣は「それは国際同盟が決断しなければならない問題です」と言いました。
ジュビア大臣はサウジ軍のイエメンへの介入はイエメンの合法的な政府が権力を完全に取り戻すまで続くと言いました。「イエメンにおける国際同盟が合法的な政府がイエメン全土で支配を取り戻すことに成功するのは時間の問題です」「合法的政府のための支援は目的が成し遂げられるか、これらの目的を達成するための合意が政治的になされるまで続くでしょう」。
昨日、トルコがシリアで地上戦を求めるとの報道がありました。その前には、サウジアラビアとアラブ首長国連邦が地上戦への参加を表明していました(過去の記事はこちら 1・2)。
そして今回、サウジアラビアが考えている活動は特殊部隊が中心となることが分かりました。ただし、陸軍部隊の派遣も否定はしないとの口振りです。
特殊部隊が参加するとなると、それはクルド軍やその他の穏健派の反政府軍を精密空爆を誘導するなどして支援したり、人質の解放などの急襲作戦を行うことを意味します。すると拠点をどこにするかが問題です。イラクにはイスラム国がいて、安心して部隊を置ける場所はありません。トルコかヨルダンでしょう。トルコならインシルリク空軍基地に米軍が間借りしていますから、そこに入れるかもしれません。
各国が表明している地上戦を統括する活動はやっているのでしょうか。戦力は集中的に使わないと空振りに終わることがあります。敵を倒すには情勢の分析と戦略の構築が不可欠です。分析の結果、地上戦が必要となり、各国が表明してるのか、活動したいという動機が先行しているのか。その辺がよく分かっていません。
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